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作品内容
あらすじ
淫魔は、人間から精気を奪って生きる。奪うだけの存在だ。
出会ったのは雨の日。差し出された傘の内側の匂いも、肩に触れた手の位置も鮮明に覚えているのに、それが何月のことだったのかは思い出せない。いつから彼がこの家にいるのかも、もう曖昧なまま。夜ごと精気を喰らわれることさえ、とうに日常の一部になっていた。
そんな、いつもと変わらないはずの夜。
抱かれたあと、身体の奥から出てきたのは、淡い光を抱えた丸い珠だった。
古い記録を読んだ彼が持ち帰った答えは、こうだった。——奪うだけでは満たされず、奪った以上のものを無意識に返そうとしてしまう。人間の身体では処理しきれなかったその力が、行き場をなくして凝ったもの。それが、あの珠。
つまりそれは、愛されすぎた証だった。
愛し合うたびに、ひとつ。抱えて、出す。ただそれだけのことに、こんなに時間がかかるとは思わなかった。力を入れれば、そこは閉じてしまう。横になっていれば下りてこない。立てば——。
奪うだけの淫魔が、愛しすぎて返してしまう。抱えきれないほどの想いを注がれ続ける、甘くて重たい同棲譚です。
プレイ内容・含まれる要素
○ あります
・体内蓄積、排出(産卵プレイに近い)
・♡喘ぎ、濁点喘ぎ
・連続絶頂
・ポルチオ責め
・中出し
・溺愛、執着
・抱えたまま過ごす我慢、羞恥
× ありません
・卵、孵化
・異形の生物
・妊娠、出産、孕ませ
・非同意、無理やり
登場人物
●彼
人間から精気を喰らって生きる淫魔。紅茶を淹れ、熱を出せば朝まで枕元にいて、彼女が本気で困ったときは必ず動く、良識のある同居人。
前例のないものを彼女の中に作ってしまったと知った当初は、自分を責め、触れることさえ断とうとした。
けれど仕組みが分かってしまえば恐怖は残らず、代わりに、抑える理由のほうがなくなった。
嘘はつかず、本当のことしか言わない——言わないことを、選んでいるだけで。
●彼女
彼と暮らす人間の女性。雨の日に差し出された傘のことだけは鮮明に覚えているのに、その前後の記憶はどこか薄く、「何年も前のことだから」と自分に言い聞かせて暮らしている。
体の奥に見たこともないものが生まれた夜も、怯えたのは彼女ではなかった。
青ざめて距離を取ろうとする彼を引き止めたのも、抱えたままでいるほうがいいと決めたのも、彼女のほうだ。
そう決めたことは、誰にも——彼にさえ、言っていない。
ボリューム
- 本文ページ数:140ページ
- 文字数:約30,500字


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