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| サークル名 | 齋藤あいり |
|---|
| 販売日 | 2026年08月11日 |
|---|---|
| シリーズ名 | 午前零時の告白:短篇シリーズ |
| カップリング | |
| 作者 | 齋藤あいり |
| 年齢指定 | |
| 作品形式 | |
| ファイル形式 |
PDF
/ TXT同梱
|
| その他 |
乙女向けAI一部利用
|
| ページ数 | 30 |
| ジャンル | |
| ファイル容量 |
549.49KB
|
- (318.28KB)
作品内容
白い結婚は午前零時まで
「白い結婚は終わった。――今夜から、本物にする」
政略で辺境伯家に嫁いで、三年。
グレイ・ヴァレンハイトは、一度もわたしの寝室に入らなかった。
丁重には扱われた。冬には南方の果物が届き、雪の日は薪が切れず、体調を崩せば王都から医師が来た。
ただ、夜だけがなかった。
――時々、夜中に扉の向こうで人の気配がする。息を殺して待っていると、靴音が遠ざかっていく。
それが何十回あったか、数えるのはやめた。
先月、義弟に子が生まれた。夫は家臣の前で言った。「跡継ぎは、弟の子で構わない」。
わたしがこの家にいる理由が、消えた日だった。
婚姻無効申請書に署名した。三年間、夫婦の実がなければ、零時をもって婚姻は無効になる。
そして零時。鐘が鳴り終わった瞬間、三歩の距離が消えた。
「私はもう、君の夫ではない。三年間、君に触れないという私の誓いは、たったいま、守る対象を失った」
三年、扉の前で引き返し続けた理由を、彼はそこで初めて口にした。
そして翌朝、寝台の脇に置かれていた三ヶ月前の日付の診断書が、この男がどれほど不器用だったかを教えてくれる。
肩書きが終わる午前零時に、本音だけが残る。
読み切り短編シリーズ「午前零時の告白」、第五夜。
━━━━━━━━━━━━━━
【仕様】
・読み切り短編 約8,000字(A5判・横書きPDF 全30ページ/テキスト版同梱)
・濃厚な描写を中心に据えた一夜の物語です
・体験版あり(冒頭〜「三年間触れなかった理由」の告白まで無料)
・第一夜〜第四夜も発売中。単体でお読みいただけます
【AI利用について】
・表紙・挿画にのみ、画像生成AIを一部利用しています。
・本文はすべて著者が執筆しています。
【ご注意】
・本作品はフィクションです。実在の人物・団体・出来事とは一切関係ありません。
・成人向けの性的表現を含みます。十八歳未満の方の閲覧はできません。
齋藤あいり(@NotHumanDesire)




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