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作品内容
意気地なしの狼には、しっかりしたいい女がついてないとダメでしょう。
◆あらすじ
聖戦が終わっても、治癒師の仕事は終わらない。
働きづめの毎日に疲れた修道女アヤの、唯一の楽しみ。 それは月に一度、狼の国へ「もふもふ補給」に行くことだった。
親友エステルの様子も見られるし、里の狼たちは背中に乗せて運んでくれるし、撫で放題。 控えめに言って、天国である。
ただ、ひとりだけ。
「ええなあ、人間さんは。飽きたら帰れるもんな」
赤毛の狼獣人フレキ。 誰にでも愛想がよくて、よく笑って、里の人気者。屋根を直して、子どもに肩車をして、みんなに好かれている。
なのに、人間の私にだけ、笑顔で嫌味を言ってくる。 しかも絶対に、獣の姿を見せてくれない。私だけ、もふもふさせてもらえない。
「あなた、狼の姿にならないの?」
「怖い怖い。人間はんはこれやから」
その笑顔の下に何かがあることに、私はとっくに気付いていた。
やがて知る。 彼には人間の恋人がいたこと。病を得た彼女が療養のために去っていったこと。 「幸せになって」と告げられて、彼が追いかけなかったこと。 それ以来、五年間、彼が人里に近寄らなくなったこと。
私が「治せる」と口にするたび、彼の顔から表情が消える理由。
――だったら、あの子は。
わかったわ。この男、自分では絶対に踏み込めない。
「アンタみたいな意気地なし、私みたいなしっかりしたいい女がついてないとダメじゃない?」
逃げる男は、追いかける。それだけの話でしょう。
これは、過去に置いていかれた赤毛の狼を、 健康で強くて口の減らない治癒師が、まるごと引きずり出す求愛のお話。
◆登場人物
アヤ(28) 教会の治癒師。修道女。強く、美しく、賢く、ちょっと面白い。聖戦が終わっても任期解除のない働きづめの日々を、月に一度のもふもふ補給で乗り切っている。里の狼たちには大人気。口癖は「大体のことは治せるもの」。嫌味への耐性が異常に高い。
フレキ 狼の国に住む赤毛の狼獣人。関西弁でよく笑い、誰にでも優しく、誰のものにもならない男。人型で通していて、獣の姿は決して見せない。五年前に人間の恋人を手放して以来、人里に近寄らなくなった。自分では、何も決められない。
エステル&ガルム 第1弾の二人。現在、絶賛妊娠中&過保護こじらせ中。アヤの相談相手であり、共犯者でもある。
◆おすすめポイント
・逃げる男 × 追いかける女。シリーズ初、ヒロインが攻める側です ・関西弁でへらへら笑う胡散臭い男が、言葉を失っていくまで ・獣の姿は「弱さの露出」。彼が狼になる意味が、この話の核です ・噛むのは、寝室ではなく祭りの雑踏の真ん中 ・濡れ場は2本。前半と後半で、主導権が完全に入れ替わります ・もふもふ解禁までの三年間、たっぷり焦らします(後日談で回収)
◆こんな方におすすめ
・年上ヒロイン、押しかけヒロイン、強い女が好き ・軽薄でうさんくさいのに、中身は臆病な男に弱い ・獣人・ケモミミ、もふもふ描写が好き ・ハッピーエンド保証の作品を安心して読みたい
◆シリーズについて
狼シリーズ、完結編です。
黒狼・銀狼・赤狼、三者三様の「番」の物語。 本作からでも問題なくお読みいただけますが、既刊二作もあわせてどうぞ。
第1弾『聖戦終結の夜、十年連れ添った相棒の黒狼が最強獣人の姿に戻って「十年待ってやったんだ」と番にされました』 黒狼ガルム × 聖戦乙女エステル。俺様で口が悪い、十年分の渇望を溜め込んだ男。
https://www.dlsite.com/girls/work/=/product_id/RJ01678331.html
第2弾『拾って育てた仔狼が銀色の美青年になって「僕はもう貴方の飼い犬じゃありません」と番にされました』
銀狼リュカ × 薬師ネリネ。年下で丁寧語で、捨てられることだけを恐れている男。
https://www.dlsite.com/girls/work/=/product_id/RJ01681698.html
第3弾(本作) 赤狼フレキ × 治癒師アヤ。誰にでも優しくて、誰のものにもならない男。
前二作のカップルも登場します。三作を通してお読みいただくと、第1弾の冒頭と本作の結末が、同じ場所で繋がっていることに気付いていただけるはずです。
◆仕様
・小説/約28,000文字(PDF縦書き)135ページ
・ヒロイン視点一人称
・イラストはありません(文章のみ)
・ハッピーエンド



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