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作品内容
三十三歳、独身。仕事は順調で、恋愛だけが十年止まっていた。卒業して十年目の同窓会で、大学時代の恋人と再会する。二次会を抜け出して、学生の頃には入れなかったホテルの部屋へ。照明を消さないまま、彼は言った。「十年前にできなかったこと、順番にやろう」。明るい部屋で丁寧に開発され、何度もイかされて、朝まで奥に注がれる、十年越しの一夜です。
森崎ちひろ、三十三歳。広告制作会社のディレクター。仕事は順調で、恋愛だけが十年止まっている。
卒業して十年目の同窓会。会場のホテルで、十年ぶりに彼に会った。遠野悠、三十三歳。同じ学科の同級生で、二年生の秋から卒業までの二年間、わたしの恋人だった人。
別れた理由は、どちらが悪かったわけでもない。卒業と同時に彼は大阪の設計事務所へ、わたしは東京の制作会社へ。「ついてきて」も「待ってるから」も、二十三歳のわたしたちには重すぎた。改札で「元気で」と言って、それで終わった。
十年ぶりの彼は、変わっていた。肩幅が広くなって、声が低くなって、笑い方だけが昔のままだった。一級建築士の名刺を渡された。去年、東京の事務所に戻ってきたのだという。
二次会のカラオケ。お互いウーロン茶に変えたグラスを持ったまま、彼が耳元で言った。
「抜けよう」
外に出て、駅前のホテルのロビーで、彼は言った。
「今日、このまま帰したくない。……嫌なら、ここで言って。駅まで送って、それで終わりにする」
わたしは、帰らないほうを選んだ。部屋の代金は半分出した。カードキーは二枚もらって、一枚は自分のバッグに入れた。いつでも出ていける。その状態で、二十三階の部屋に入った。
明るいままの部屋で、わたしは自分から言った。
「十年前に、できなかったこと。……全部、して」
学生だったわたしたちには、何もなかった。壁の薄い四畳半では声を我慢するしかなかったし、明かりを消さないと恥ずかしくて無理だったし、終電までの時間しかなかったし、財布の中身が足りなくてホテルの前で引き返した夜もあった。避妊具が一個しかなくて、二回目ができなかった夜も。
「じゃあ、順番にやろう」
彼は、照明を消さなかった。
「まず、明るいところで全部見る。……いい?」
十年前は乱暴だった手が、十年で執拗になっていた。脱がせた服はハンガーに掛けて、声を我慢しなくていいと許して、あのとき膝を閉じて押し戻してしまった愛撫を、今夜は最後まで。
「あのとき、閉じられたんだよ、ここ」
「わたしの、おまんこの、いちばん奥に、っ、いっぱい、だしてくださいっ」
洗面台の大きな鏡の前。湯が溢れるバスタブの中。指を絡めて顔を見ながらのベッドの上。「リストがまだ残ってる」と言われて、夜明けまで何度も奥に注がれる。呼び方が十年前の「悠くん」に戻ったとき、もう今夜だけで終われないと分かってしまった。
やがて知る。大阪にいた十年、同窓会の名簿が届くたびに彼女の名前を探していたこと。去年東京に戻った理由の半分が、この街に彼女がいることだったこと。
カーテンを開けた朝、彼が言った。「もう一度、恋人になってほしい」。リストの最後の一項目は、一緒に朝ごはんを食べることだった。
十年止まっていた恋が、一晩で全部動きだす。元カレ×同級生の、十年越しの復縁えっちです。
明るい部屋での丁寧で執拗な開発と初めての中出し(前半)、洗面台の鏡と湯船とベッドでの夜明けまでの反復(後半)の二場面を収録。
■登場人物
森崎ちひろ(もりさき ちひろ)
三十三歳の会社員。広告制作会社のディレクターで、仕事だけは順調。恋愛は大学四年の三月から十年止まっていて、体も十年ぶり。決断が早いのは仕事のときだけで、自分のことを決めるのは下手。それでも今夜は、抜け出すことも、部屋に入ることも、明かりを消さないことも、全部自分で選ぶ。
遠野悠(とおの ゆう)
三十三歳、一級建築士。同じ学科の同級生で、十年前の恋人。学生の頃は細かった体が、十年で厚くなった。学生時代は金も部屋も時間もなくて、彼女に何ひとつ満足にしてやれなかった。だから今夜は、あのとき諦めた項目を一つずつ潰していく。要所で必ず確認を取る、丁寧で執拗な男。
■本作の特徴
・十年ぶりの同窓会で再会した元カレと、二次会を抜け出してホテルへ
・「十年前にできなかったこと」を一晩で全部試される着地型シチュエーション
・照明を消さない明るい部屋。声も我慢しなくていい。時間制限もない
・当時やめさせてしまった愛撫を、今夜は最後までされる丁寧で執拗な開発
・夜の通し番号で八回の連続絶頂と、朝までの三回の中出し
・洗面台の鏡・湯船・指を絡めて顔を見ながらのベッド、と場所を変えて夜明けまで
・先に望みを言葉にするのはヒロイン。彼は要所で必ず確認を取ります
・十年越しに復縁して終わるハッピーエンド
■収録
本編六章
PDF版
■注意事項
・登場人物はすべて成人(ともに三十三歳)のオリジナルキャラクターです。
・本作はフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。
・本作はAIを使用していません。




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