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作品内容
○本編20p+表紙や余白等3p
○内容
閉鎖的な空間に光が見えて、皿に載せられたパンが目前に置かれた。その人は「飯、食おう」と声をかけてきた。
少年はダイニングテーブルの対面に座る男の子が食事をする様子を観察していた。この子は自分が誘拐してきた。
自分の後ろ側、部屋の入口から「何、その子」と声がした。声の主は母だ。
「近所の子だよ」
母が自身は関与しないことを断って仕事に出かけたのを見ると、少年は冷蔵庫からスープパスタをもう一人分取り出した。
母の態度について心情を口にする少年をその子はじっと見つめた。
少年が壁際に接する机に向かって勉強している時、後ろにいるはずの男の子が気になって、ふと振り返る。その子は反対の壁際に並べられた植木鉢の一つに視線を向けていた。今までは視線が向けられることはなかった。
「興味ある?それに」
その子から言葉が返ってこないのを気にしない様子で少年は自分の話をしはじめた。
「俺、園芸の仕事目指してて。ゆるく、なんだけどさ」
少年はどこか上の空で、目の前の子と出会った時の事を思い出した。何故、この子の世話をしているのか。
その子はランドセルを背負って歩いている数人の中にいた。
その子より前方にいる二人が振り返って、笑っていた。少年はその感じを知っている。しかし、その子は無表情だった。小学生たちはやがて通り過ぎた。
通学鞄を右手に持つ少年は、遠くに見える小学生の後ろ姿を見て、追うことを決めた。
人通りが少ない郊外の公園近くで少年は「ねえ」と声を発した。
「平気なの?さっき酷いこと言われたんじゃないの」
質問に返答はなく、変わらず無表情のままだ。
その無反応を利用して、少年はその子の知り合いかのように並び歩いた。
家まで着いていき、門扉を遮る草を横切り、その子がドアノブを引くところを見ていた。
「何で好きなの、植物」
ある日、後ろから聞こえた声に直ぐには反応できなかった。ほとんど聞かない声に少年は落ち着かない気持ちになって迷いながらも返答した。
(本編へ続く)
○注意事項
・法律に抵触する行為が描写されていますが、そのような行為を推奨する意図はありません。
・ネグレクトなどの家庭内暴力やいじめを想起させる描写があります。
・作中の植物は実在の植物の特徴を参考にして描かれていますが、特有の植物は描かれていません。
・BLを意図して制作した作品ではありません。(ジャンルを否定したいわけではなく、念のため記載します。)
更新情報
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- 2026年07月21日
- 内容追加内容一部削除

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