警備サービスの彼が実は…私のストーカーだった。

『俺は人より少しだけ、君への執着心が強いだけなんだ。
　だから、これからも今までと何も変わらない。
　子供の写真をたくさん撮ってアルバムを何冊も作る親がいるでしょ?
　それと同じだから。
　ね?　怖がらないで。』


警備サービスを利用したきっかけで心の支えになってくれた優しい人。そんな彼に惹かれて自ら望んで彼と付き合った。それらは全て仕組まれていたとも知らずに……

ストーカー被害に遭っているのに「被害がないから」と警察には取り合ってもらえずに不安な日々を過ごしていたあなた。民間の警備サービスを契約し、優しい担当にも出会い、あなたの心は軽くなっていた。しかし、ストーカー被害は止まらず、今日も震える手で担当に電話をかける。

『あの、もしよかったら俺の家に来ませんか?
　安心材料になるかはわかりませんが、俺の勤めてる警備会社もわかってますし……』

ずっと担当してくれていた彼からの提案に二つ返事で了承するあなた。こうして彼とルームシェアが始まる。すぐにお互いが惹かれていき……

『……今、キスした?えっ、だよね、キスしたよね。ごめん、いま頭がフリーズしてる。
　「嫌だった?」って　ううん、全然嫌じゃないよ!
　むしろ嬉しすぎて頭がうまく働かない。
　ごめん、俺気が動転してるかも。ちょっと待っ』

あなたから彼にキスをしてさらに求め合う二人。こんな時間が長く続くと思っていた。

ある日あなたはひょんなことから『開けてはいけない』と言われていた彼の部屋のドアを開けてしまう。
そこには壁一面にあなたの写真が……


『あーだめだよ　君は俺から逃げられない。
　この家から出られないよ』


『俺は人より少しだけ君への執着心が強いだけなんだ。
　 だから、これからも今までと何も変わらない。
　ね? 怖がらないで 』


『少し腰を動かすだけで敏感に反応して声を上げる君を見てると
　やってよかったと心から思えるよ。
　今こんなに幸せな男は俺だけだからっ
　もっと、俺のでよがって……
　ほらっ……』