遂に待望のなっちゃんが道草屋に登場ということもあって期待に胸を躍らせていたのですが、それが良い意味で裏切られて嬉しい気持ちです。
私は他の人より感性が磨かれていないので、良い音とかは分かりません。なのでASMRを視聴する時はただ漠然と流れに身を任せ、朧げな経験を通して心地よさを感じています。
中でも道草屋は懐かしい経験の中で新しい経験をするという素晴らしい体験が出来る、特別な作品でした。
しかし、今作の道草屋は今までの作品群にない異質なものを持ってました。
まず、今回メインとなるキャラクターの『橘なつな』(以後なつな)は道草屋に勤めている人ではございません。
なので「お店の人と客」という今までの関係性ではなく、個人と個人の関係となります。
そして、個人と個人である以上接客ではないので接し方も全く違います。
今までの道草屋に勤めるキャラクター達はあくまで接客(まあ一部度を過ぎた物もありますが)としての対応である為、どんなに親しげであっても客に対する挨拶や心得、礼儀などは忘れません。
そこには安心感と安らぎがあります。
何故ならば安らぎは店側が届けるものであり、安心感は親しみから発生するからです。
しかし、なつなと視聴者は「偶々出会った二人」という関係であり、どっちかが迎えた向かったではないのです。
これほど旅行、つまりは新体験という言葉が似合うことはありません。
つまり今作は懐かしい経験がなくなり、完全な新しい経験のみで構築されています。安心や安らぎではなく、緊張と不安がそこにはあります。
なつなとの出会いは全てが未知です。
一人旅で現地の人と居酒屋で話す時のそれと何ら変わりません。
部屋数の少ない民宿で隣の部屋の人と廊下でバッタリ会うことは多々ありますが、そこから会話をしろとなると話は別です。
これは非常に不純な偏見ではありますが完全に『男と女』の関係です。
道草屋に訪れた革命に感じました。