由さんのレビュー一覧

優しくて意地悪な彼が、すっっっごく素敵です。
こんなに愛してくれるなら自分はもっと酷くしてもらいたいぐらいですが、優しい彼なので、俺様(not自己中)に甘やかされたい方にオススメです。

俺様……といいつつ、緊張してしまう主人公の緊張を解くために、ゆっくり指先から愛撫したり雰囲気をつくってくれたり、大事にしてくれます。
あだ名のようなものが苦手な方はダメかもしれませんが、彼が「ちびこ」とか「おちびちゃん」とか呼んでくるのに、わたしはかなりときめきました(甘やかされている響きがあるので)。

相も変わらず、短いながらも良い作品です。
声優さんの柔らかい気だるげなお声が、本当にあっています。

前作では、普通にいちゃいちゃ意地悪な彼に責められる感じでしたが、今作は、意地悪な彼に弄ばれる感じです。
特に説明文より酷い扱いを受けたり、罵られたりするわけではないのですが、愛撫のされ方や台詞からそのような印象を受けました。
けれど、彼を満たすためではなく、主人公を満たすために行為が行われていて、聴く玩具のコンセプトから外れてはいません。

ただ、少し残念だったのは、首絞め表現が良くも悪くもソフトだったことです。
少々、触られながら力を込められるぐらいで、ぎゅーっとされるわけではありませんでした。
個人的に、もう少し、酸素が足りない状態でキスや愛撫を受けるぐらいが好きなので、物足りなかったです。

爽やかなお兄さんが、寝ている主人公に悪戯するうちに、行為がエスカレートしていくお話です(最初は起こそうとしていました)。
最後は、行為の途中(挿入前)で起きた主人公の方から強請って、いちゃいちゃ致します。
ただ性欲のはけ口にされたり、行為を致して終わりではなく、今後もお付き合いいただけるみたいでいいです(随所随所に主人公を気にいっている、誰でもいいわけではない表現があります)。

展開や台詞だけで考えると、溢れる淫語に内容が男性ものっぽいのですが、声優さんとの素晴らしい組み合わせにより、全然不快感がないです(これが本当にすごいです)。
すごいこと喋っているのに、終始爽やかな(ちょっと変態な)お兄さんで、ドキドキします。

ちょこちょこ感動したり、焦ったり、狼狽えたりするシーンがあるのですが、そのようなときのヘタレた感じが可愛いのも素敵です。

爽やかで優しい彼が、独占欲をこじらせるお話です。

最初は、同窓会で、自分でもなかなか撮れないような笑顔を、彼女にさせた人間がいることに嫉妬します。そして、自分しか見られない彼女の顔を見ようと、いつもとは違う刺激のある行為をします(会議室でこっそり致す)。
彼は、自分だけが、彼女の行為中の淫らな姿を見られること、彼女をここまで悦ばせられるということに、独占欲が満たされたようです。
そこから、行為をすることで、彼女を独占している、彼女と愛し合っている、という感覚を得ようと、彼は頻繁に身体を求めるようになります(しかも、ちょっと刺激的な方法で)。

もちろん、女の子からすれば、行為ばかり求められたら、「この人自分の身体にしか興味がないんじゃ……」と思うのは当然なわけで。
ここで分岐です。

行為ばかり求める理由に対して、彼は「したいから」と応えます。それを受けて彼女が、言及するかしないかで、ENDが変わります。

HAPPYでは、言及して、彼女を愛しているがゆえだということがわかり、優しくされながらいちゃいちゃします。
BADでは、お薬(伏線がちらほらあった)で眠らされてお持ち帰りされ、無理矢理犯されます。といっても、彼女も彼が嫌いではない(むしろ好きだ)し、彼女が快楽に弱いようで、乱暴されている感じはないです。こちらの彼は、彼女を快楽に溺れさせることに固執しているので、Sっ気たっぷりにせめられます。このまま、ヤンでいる彼に、快楽堕ちさせられるのかと(彼女は彼が好きで離れられない感じですし)。

いずれのENDも愛情や執着が感じられてよかったのですが、やはりBADがぞくぞくするメリバでおすすめです。
相思相愛なのに、こじれていくのがたまらなかったです。

いい意味で、シュガーレスではないです。
甘さがないと書かれていますが、彼らは恋人同士である。
また、ハードプレイを望む、彼女の性的嗜好を満たすためにプレイを行う、という前提があるので、ちゃんと愛のあるお話です。

焦らされたり、連続で絶頂させられたり、言葉でせめられたり、お尻をたたかれたり、ごっくんさせられたり、そこそこ行為はハードです。
しかし、彼が、彼女の性的嗜好を満たそうというSなので、自分本位に扱われてモヤッと終わるとういうことがないです。
上手く表現できないのですが、絶妙なS加減で、酷く扱われるという意味でも、その根底が愛情である、という隠れたやさしさという意味でも、満たされます。
(S系の話にたまにある、この人だれでもいいんじゃ…がないです)

話の主な部分ではないですが、最初の、彼女の性的嗜好を知った時の、彼のリアクションが面白くて可愛くて好きです。

こちらのサークル作品は｢できそこないのこどもたち｣に
続き、2作品目として購入致しました。

そちらと比べますと、すっっごくエロいです。
作品説明の通りの内容で、
最初から最後までたくさんエッチします。
こちらのサークルさんの作品は
｢どうしてかわからないけどここにいて｣、
｢なんだかわからないけれど、
それを受け入れていかなくてはならない｣
という設定が上手で、作品に入り込みやすいです。
また、説明に書いてある設定の
詳細を語ったパートがあるのですが、
そちらでも、どうして自分が選ばれたのかは語られず、
自己投影がしやすいです。
その他にも設定上曖昧で気になる部分が、
臨場感をだしてくれます。

プレイ内容は説明の通りで、
男性向けの作品のような内容がありますが、
優しいし痛いことはないです。
また、男性向けのこのようなプレイ内容にありがちな、
下品な言葉で罵倒されたり、人権のない扱いをうけたりはないです。
本当に優しく、けれど容赦なく征服されます。

それというのも彼自身が言っているのですが、
彼にとって主人公の位置づけが、
伴侶(つがい)であり、愛玩動物(自分の所有物)であるためだと思われます。
しかも、愛玩動物としての認識のほうが大きい。
それ故に、抵抗しても怒らないし、
泣いても怒ってもよがっても甘えても、可愛く思うし、
最終的には彼に従わせるのかと。
室内飼いの小猫が
必死に足掻いているのを可愛く思ったり、
普通に暮らすことや甘えてくるのを微笑ましく思ったり、
爪をたてたり噛んだりして抵抗してくることも愛おしいと思ったり、
けれど妥協できない躾はきちんとするのと同じ感覚です。
異星人ゆえの感性なのか、
はたまた彼自身の個性が開花したものなのかは謎ですが、
ナチュラルなヤンデレという気がしないでもない彼です。
茶介さんの声や演技も素敵で、本当にオススメです。

小悪魔さんの設定やプレイ内容は説明のとおりで、
過不足なく丁度いいかんじでした。
本番なしなので、
ちょっとえっちに甘やかされたい方にオススメです。

CVの新堂大輔さんの声が、
男性っぽさはきちんとあるけれど
優しくて柔らかい、
プレイ内容やキャラ絵にぴったりの素敵な声です。
なんて表現したらいいのかわかりませんが、
赤ちゃん言葉がお上手で、ときめきます。

そのため、
Sキャラやヤンデレキャラ的なせめてくる感じはなく、
どちらかというと受けっぽい喘ぎ声ですが、
それが平気という方には是非聴いていただきたいです。

催眠音声作品はあまり購入しておらず、
こちらの作品は、2作品目として購入致しました
(前回は同サークルさんの偏愛主義彼氏を購入致しました)。

こちらの作品も、
催眠音声作品としても音声作品としても、よかったです。
自分は催眠に上手くかかれないのですが、
それでも楽しめました。
イラストのイメージに違わず、
可愛いらしい世界観、キャラクター、声です。
ファンタジー要素があるためだと思うのですが、
いきなり濡れ場に入るのではなく、
ちょっとした冒険(?)のようなものがあって、
ほのぼのします。
けれどもエッチシーンはエッチシーンで、
きちんとせめてくれるので、満足できます。

ただ、難点が一つ。
他の方も仰っていますが、
パートわけがされていない点が不便です。
催眠音声作品として聴くときは問題ないのですが、
音声作品としてピンポイントで聴きたいときに少々苦労します。

わたしはすごく好きな作品でした。
こちらのサークル作品は2作品目の購入ですが、
本当にツボをおさえた甘々です。

エッチに入るまでは
せめきることができなかったり、
うなじに誘惑されたり、
添い寝に誘われて煩悶したり、
年下彼氏感がたっぷりで思わず笑ってしまうほどの彼です。
しかし、エッチシーンに入ると、
甘やかしながら、
素直になれない主人公を意地悪く翻弄してきます。
そこに、たまに重たい言動が絡められることで、
愛されてるなぁとどっぷり嵌まってしまいました。

主人公が年上であることを気にしすぎなのですが(おばさん体型とか、おばさんはすぐ疲れるとか)、
そういうところも含めて、
社会人同士の落ち着いた雰囲気や葛藤があり
現実感のある、オススメの作品です。

このような作品、
所謂声劇というものを初めて拝聴しましたが、
面白かったです。
キャラや声優さんの個性がきちんとあって、
誰が誰だかわからなくなるとか
キャラ設定が混ざるとかは、一切なく楽しめました。
主題歌がかっこよく、よかったです。

言うほど足の引っ張り合いが起こらない原因でもありますが、
クズといっても｢性根の腐った救いようのない、一々言動が気に障るクズ｣ではなく、｢笑える、もしくは愛嬌のあるクズ｣です。
クズだけど、倫理観が欠如しているわけでも、他人を平気で傷つける輩でもないので、不快感はありませんでした。

お値段が安く、よくまとまっていて面白いお話でしたので、ぜひ聴いてみていただきたいです。

ディザーページもあり、作品の面白さも一入です(タブレットなのですが、タッチすると絵が変わり、作品でのキャラっぽくなったのにニヤニヤしてしまいました)。