監禁婚シリーズの次世代編ですが、
見ず知らずのヒロインを突然かっさらった凍時さんとは事情が全く異なります。
本作の主要人物である光くん、ヒロイン、一真くんは、互いに信頼関係のある幼馴染同士。
三人ともそれぞれに抱えていた思いがあり、
すれ違いにより生じてしまう非常に複雑な三角関係です。
まずヒロインは、光くんの婚約者。
光くんが心臓手術のため海外に渡っている間、一真くんと恋人同士になり…。
婚約者を取り戻すため、父親仕込みの強硬手段に出ます。
いわば、略奪からの略奪。
ハイテンションの凍時さんとは違い、光くんはローテンション。
淡々と冷静に解説しながら事に及ぶシーンで笑ってしまいました。
(もちろんヒロインはそれどころではないのですが…)
凌辱行為そのものより、三人の絆が崩壊していく救いの無さが強く印象に残りました。
そして。凍時さんは通常運転です。
西条家にまつわる呪いを語る一方で、期待を外さず爆笑させてくれます。
現在は一真くんを主役とした続編も出ており、更なる新作発売も決定しています。
光くんの物語である本作も、監禁婚シリーズに欠かせない逸品です。