Rapportera granskning

いつも優しくしてくれる彼に物足りなさを感じた彼女が、出来心で試した薬によって、彼の深く重い愛と執着を思い知ることになる話。

だけどこれ、彼の事情と思惑、彼女の性質と行動、そういったものをどう捉えるかで、ハピエンの風味が変わるなと思った。

さて本編。

まずね、開始時点で致してるんだけどこれがまた甘い。
好きだ愛してるキスしながらいっしょにイこうって言ってくれるし、彼女のことすごく求めてるって丸わかりの言動もあり、薬なんかなくても十分じゃない?なんて思うんだけど。そこはそれ。彼女はもう少し踏み込んだ関係をお望みのようで。

興奮状態にする薬を彼に飲ませちゃう。

効果はﾊﾞｯﾁﾘ、発情しきった彼氏のできあがり。
これがほんとにすごくて、荒い呼吸がえっちぃし、ネタばらしされて「なんてモン飲ませてんだよ」って悪態つくんだけど、その前に小さく「なんてっ…」って言ってるの、彼の動揺が感じ取れてよき。

いつもと様子の違う彼に、早々に彼女は後悔し始めるんだけど後の祭り。
耳元で囁きながら執拗に責めたてるの最高。
でもさ、興奮しきっててもゴムつけてって言われてちゃんと止められるのすごい。
こういうとこに、彼の優しい性格が出てる。実際つけ終わったの気づいてなかったから、相当朦朧としてるはずなんだけど。
これ以降も彼の声音や話し方が、理性と本能を行ったり来たりしてるのがよく分かり、八神さんの演技力に今回も驚かされちゃった。

その後も、誰に薬を貰ったかを知り、ありもしない妄想で嫉妬心滾らせるわ、子どもができたら…と中で出しまくるわ、まぁ執着心のすごいこと。
それでもやっぱり彼の根本は変わらなくて、泣いてる彼女見て一瞬で理性戻すのすごい。
ただね、本音もれてる。
彼女が求めてるものも、繋ぎ止める方法もわかって良かったね。
薬を飲まされたのは予想外だっただろうけど、彼にとって願ったり叶ったりな展開になったのは間違いない。