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竜輝さんは話しやすいタイプで、ヒロインとのやりとりもコミカルです。
「挨拶はちゃんと返しましょう」なんて躾け直される47歳とか、可愛すぎかよ!
浮気はしない発言で疑われるのにも笑いました。
嘘を吐かないと誓わされる始末で、ヒロインもなかなか逞しくて、境遇の割に悲壮感がありません。
(笑ったと言えば、快楽のあまり竜輝さんの髪を掴んでしまったヒロインに「禿げたらどうする」と言うシーンもですね。「あなたの犬になりたくて」を思い出します)

彼はアクセサリーを買い与えますが、貰いものを捨てられない彼女の性分を利用して、たとえ弟と結婚したとしても、彼女がそれを身につけ続けるはずだと想像しているのがミソですね。
選ばれたのが自分じゃなくても、彼女に思い出される瞬間があって欲しいと願ってしまう、切ない男心……。
即座に「そこまで期待しているわけじゃない」と打ち消したものの、それが強がりだとすれば、意外と執着がありそう?
これまで弟の女性関係には興味なさそうだったのに、ヒロインに限っては、どんなふうに抱かれたのか気にしてますしね。
抱いた後に、このまま一緒にゆっくりしたいと考えるとか、過去に遊んだ女性たちとは違う、特別な感情を抱き始めているように思えました。
嫌がられたら寂しくなると言っていたのも、冗談めかしてはいたけれど、本音が多分に入っていそう。

竜輝さんは「二日目」の主題である水やりの話からして、「愛は育てられる」と考えているようですし、愛ある結婚しかしたくない派のヒロインとは、案外相性が良いのでは?
彼女の怯えた顔に心を擽られたり、抱いている最中に下の部屋で働く社員を意識させたりなど意地悪な面もありますが、「人間を道具扱いするのは好きじゃない」とか、優しさを窺わせる台詞もありますし。

これは、だいぶ竜輝さんに気持ちが傾いちゃいますね。
でも「三日目」がきたら、また智樹さんに盛り返されてしまうんだろうな……。笑