大きな失敗をして迷惑をかけてかけた当人であるヒロインが傷ついて帰ってくるその姿に、それを補うためにしなくていいはずのすることが増えて大変だったであろう職場の人と自分が帰ったあと職場でどう言われているかどうかを想像しているであろうヒロインのどちらにも感情移入して思わずグッ……!ってなりました。ヒロインのそういう描写がすごく生々しい!
共依存とはあるのですがダメであるように誘導するわけではなくダメでいてと正面から縋り、懇願してくる男の子なのがユーくんの弱さと誠実さと優しさを感じて好きです……。
泣きじゃくりながら帰ってくるとすぐに抱きしめてキスをしてくれるユーくんは私に酷くされるのと優しくされるのどっちがいい?と聞いてくれます。ひどくされたいと望んだ瞬間のユーくんの声がそれまでの優しく穏やかなものから、スイッチが変わるのがまざまざ感じて思わず息を飲みこました。
行為はあらすじにあるよう過激な方と言えるのかもしれないですが、ヒロインの気持ちを楽にさせる手段なので優しい方がヒロインに相性が良かったのならきっと優しく抱いてくれるのだろうと思いました。
ヒロインが嫌がっておらず快楽を受け入れているのも聞きやすくて慰めてそれに依存しているユーくんとユーくんのその慰めに依存しているヒロインがお互いに求め合っているのを聞き手としても強く感じさせていただきました。えっちなことをしているのに陶酔的な幸せがあります。
過去の経験から自分は辛くて痛くてしょうがなくてどうしようもない時に頑張れなかったからこそ、ダメダメなまま頑張るヒロインの姿を見るのが好きだとユーくんは言うのですが(自分が稼いでいるから必要もないのに)働こうとするからこんな目に合うんだと自分のいる『家の外』に出るのが面白くないというような言葉もあり、そのどちらもがユーくんなのだと思えて(そしてその閉じ込めたいとすら思う強い独占欲が)大好きです。
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