作品内容
モンテクリスト伯となったダンテスの正体に気付く者はいなかったが、メルセデスだけは彼がダンテスであることに気付き、悩む。まずダンテスは、ダングラール銀行に口座を開くと、スペイン内乱の偽情報を流してスペイン公債を売りまくらせ、大損害を与えた。ビルフォードとタングラール夫人の間に生まれた不義の子・ベネデットを引き取り、自分の侍女エデがギリシャ地方の国王の娘で、フェルナンのために父を殺され財宝を奪われた上、奴隷に売られたことを知る。多くの復讐が、ダンテスに委ねられて行った。そして21年かかって初めて果たされた復讐は、盗人としてダンテスの屋敷に忍び込んできたカドルス!