青く滲んだ月の行方

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青く滲んだ月の行方 [講談社]
著者 青羽悠
出版社名 講談社 フォローする
販売日 2024年05月17日
シリーズ名 青く滲んだ月の行方
年齢指定
全年齢
作品形式
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ジャンル

作品内容

『茜さす日に嘘を隠して』(真下みこと)と繋がる、共感度120%の青春小説。

<第1話 端正な夜>
早々に内定が出て就活を終えようとしていた中、恋人の咲良に別れを告げられた隼人。
彼女とは1年半付き合っていたはずなのに、あまり胸は痛まないことに動揺する。
サークル同期の皐月は、自分の好きなことを活かせるクリエイティブな業界に就職したいらしい。
それに比べて隼人は、手堅い企業ばかり狙って受けていた。
恋人と別れて「悲しい」、サークル活動が「楽しい」、あの会社に「就職したい」。それは、本当に自分の感情なのかーー?

<第2話 街の地球人たち>
大学2年生の大地は、女の子を絡め取って日々を過ごしている。
夏休み前に友達の俊也の家を訪れると、彼の様子がどこかおかしい。
聞くと、彼の人生を狂わせた「腐れ縁」の女とまた連絡をとっているらしい。
「そんな女、もうやめとけよ」そう俊也に諭す大地だったが、俊也の想いは理解ができるものではなかった。
サークルのあの子も、マッチングアプリで出会ったあの子も、幼なじみの俊也のことさえも、全然わからないーー
そうもがく隼人がとった行動とは?

<第3話 途方>
留年続きで三回目の大学二回生となってしまった和弘は、ついに両親にバレて学費を止められそうに。
気は進まないが実家に帰らなくてはならない――。
大学の喫煙所で出会った綾香が、なぜか和弘の帰省に付き合うと言い出し、一緒に海沿いの故郷に帰省することになった。
きっと二人なら。
大学に入ってからはずっと「何かが違う」と感じていた和弘。
過去と現実の間で揺れる、二人の逃避行が始まる。

<第4話 αを待ちながら>
クラスメイトのAが自殺した。放課後、校舎の三階から飛び降りたらしい。
演劇部のBは、それから何故か脚本が書けない。空想の悲劇とは違う、本物の悲劇。
今まで書いてきた不幸な出来事について、自分は何を思っていた? 
無自覚な残酷さについて思い悩むBは、非常階段でαと出会う。
どうやら、彼女もAの自殺について考えることがあるようでーー

<第5話 逆三日月>
就職して2年半、不意に思い立った隼人は、サークルの後輩の大地と一緒に、大学の学園祭に顔を出した。
当時はあんなに馴染んでいた構内だったが、今は場違いな気配を感じるように。
いつまでも続くと思っていた学生生活が今となっては遠く、そして、当時は心に秘めていた自分に対する葛藤や悩みも、すっかり過去のものになってしまったと気がつく。
一方で、最近の大地は、最近の大地は、特別な女性との付き合いを続けているらしくーー

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