詳細を表示しないさんのレビュー一覧

生徒会役員が資料室に入って来たシーンが面白かったです。
そこには見知らぬ女性、すなわちモニカがいて黙々と資料を見ています。
声をかけても、ちょっとしたショックを与えても全く反応なしです。
完全に数字の世界に入っているなって思いました。

天才的な能力を持った人間は、自分の世界に入ってしまうことが度々あるとか。
周囲から何をされても、何を言われたとしても気づかないそうです。
それと同じ域に達している気がします。

会計記録をじっと覗き込んでいるうちに、間違い個所をいくつか発見。
気になって見ているところを、フェリクスに手伝ってくれと頼まれていました。
この流れが面白かったです。

普通の人なら敬遠したくなる内容です。
帳簿とにらめっこをすることになるからです。
それを嬉々としながら見ているのがおかしくて、つい吹き出してしまいました。

フェリクスは頭がいいなって思いました。
あの短時間であそこまで考えられるなんて、なかなかできることじゃないです。
正解が入っているのも凄いことです。

モニカは鍵を拾わずに放置する気がします。
帳簿を見ている方が楽しいってオチになるのではないかと。

謎だと感じたのは、セルマがアーロンを助けようとしていたことです。
単なる婚約者のはずなのに、持てる力の全てを投げ出そうとしていました。
一途にも程があるといったところ、何か深い事情でもあるのかなって思いました。

情報が不足しているので、まだ何ともわかりません。
今後の物語で書いてくれることを期待したいです。

セルマは体調不良という扱いになるそうです。
ここは読んでいてほっとしました。

モニカはセルマが事件の犯人だと思っているようです。

推測ですが、音楽室の鍵を借りたいと申し出た人物の中に、セルマがいたのではないかと。
借りた人の名前は記録として残っているはずです。
その記録を調べているうちに、音楽とは無縁な人物を見つけたってオチのような気がします。

計算の力を使って証拠も見つけたのかもしれません。
逃げるのは無理だと思います。

できれば温情をかけるという展開を期待したいです。
彼女は見ていて同情したくなるタイプなので。

エリオットがフェリクスに賭けを提案しているのが面白かったです。
その対象となっているのはモニカです。
彼女が何日で音を上げるか賭けようと提案していました。

平民が貴族の通う学校にいるのが気に食わないとか。
どこにでもそういう人はいるものだなって思いました。

賭けの方は、なかったことになる気がします。
モニカの意志の強さを全く知らないからです。
一人で事件を解決したことを、評価する展開になるのではないかと。
個人的にはそうなってほしいです。

上から落ちているシーンがありました。
そこが面白かったです。
落ちながら緻密な計算を色々としていて、身体はそこまで痛くないとか考えていました。
更には、段差のある階段と段差のない坂道を比べるなど、シュールな考えにまで及んでいます。
変なことをしているのがおかしくて吹きました。

シリルが助けてくれたみたいです。
彼が出てこなかったとしても、魔法で何とかなっていた気がします。

カロラインが出てきた所も印象に残っています。
身分の高い者の発言は全て正しい、これは間違っていると思います。
なんとかしてほしいです。

保健委員のセルマ・カーシュを、カロライン達が囲んでいるって感じでした。
アーロンと親しい関係があったセルマに、一言言いたくて仕方がないのかもしれません。
私もラナと同じで、無言で素早く通り過ぎるのが一番だなって思いました。

カロラインの方がラナよりも貴族としての階級が上らしいです。
モニカも貴族ですが、自身が七賢人であることは話せないです。
ここは我慢するしかない気がします。

モニカは刺客の可能性がある。疑いを晴らしたいのであれば、二つの事件の犯人を見つけてくること。といった流れになっていました。

ネロのコメントが面白いです。
彼の言うように、護衛をする者が刺客扱いになっています。
言い方が上手かったのでちょっと吹きました。

植木鉢落下事件は、得意の数学で何とかなりそうな感じです。
間違えて落としてしまったとか、そんな雰囲気があります。
事件性はないのではないかと。

問題なのは看板落下事件の方です。
荒っぽい仕事が待っているように思えてならないです。
誰かが助っ人で来てくれることを期待しています。

ちょっとした事件とフェリクスが言っていますが、内容的にかなり厄介なものでした。
彼を狙った犯行としか思えないです。
ルイスがモニカに護衛をお願いしたのもわかる気がします。

場面的に怪しいのは、ソーンリーと立ち去った人影です。
後者は紛れもなく犯人、この場から逃げるのが普通でしょう。誰なのかは情報不足ゆえにまだわからないです。
前者の方は、注意を促すのではなく、その場に立ち止まらせるのが狙いに見えました。運動神経が優れていなかったら、面倒なことになっていた気がします。

ソーンリーが黒幕で、人影は魔法で操られていたってオチではないかと。
予想が当たっているといいのですが。

ラストが印象に残っています。
20体の金色無人鎧に、雑魚狩りを始めると言っていたからです。
逆に雑魚扱いされて失敗する未来しか予想できないです。
フラグにしか見えないなって思いました。

これまでのように、何度も戦っては失敗を繰り返すのではないかと。
失敗を経験しているうちに何か思いつき、勝ちを見出すって展開になる気がします。

気になるのが策があると言っていることです。
敵は武器を構えない限り襲ってこない設定にみえます。
その仕様を使って何かするのでしょうか。
何ともわからないので続きが待ち遠しいです。