ユーリンゲンさんのレビュー一覧

リアルか虚構か･･･普通の人間である姉と少し人間から外れてしまった妹との、儚い雰囲気を醸し出す百合作品です。
冒頭からシリアス重めで、何からの理由があって自分達のコミュニティから逃避行してきた姉妹が貧しくも
仲睦まじく日々の生活を暮らしている様子が伺えます。
全体的に綺麗な画風なんですが、この時点では世界観の説明や人物の掘り下げは殆どないので続編に期待したいところ。
美麗なイラストメイキングも参考になりました。

全体的に柔らかいタッチで描かれた女性向けの雰囲気のイラスト集です。
同人カテゴリではありますが、人物だけに腐心しておらず、背景や小物なども含めたトータルで完成度の高い
作品集だと思います。
各作品ごとのコメントから、作品を制作するにあたってのお仕事論的な視点にも触れてるのが興味深いです。
ターゲット層によっては黒は使わないとか、へぇ～ってなりましたね。
自分的に印象に残ったのは金魚の作画ですね。ある程度のランダム性があるツールでないとあの質感は出せない
そういった作り手のこだわり・アイディアが意匠を"生かしている"のだと感心しました。

NINJAをリスペクトして日本にやってきた金髪アメリカJKと、本業の忍ながら地味に過ごす陰キャJKとの
日常を描いたコメディ漫画です。
ひたすらテンションが高く日本人のほとんどはNINJAだと思い込んでる純真な金髪ちゃんと、
忍者だから気付かれないようにするのは当たり前なのでは?と考える黒髪ちゃんとのギャップが微笑ましいです。
何気に色んな忍術薀蓄もちりばめられており、知らない小ネタもあって楽しめました。

東万の三月精の一人サニーちゃんが人間の男性と懇意の仲になり、さまざまなバブみ体験を受けられる、
エロよりも母性を求めたい!!という嗜好の殿方向けのラブラブ漫画です。
正直そこまでバブみ性癖はなぁ･･･と思ってても、サニーちゃん自体が東万の仲でも割りとニュートラルで、
妖精らしく天真爛漫というか歯に衣着せぬ物言いをするキャラクターなので、こういうベクトルに転がっても
案外違和感はないというか、三月精の中でも実際ありそうなラインなのが良いですよね。

ただ甘えてるだけではなくて、おしめ替えや折檻おしりペンペンなどを経てサニーちゃんの色んな側面を
引き出す展開が率直に上手いと思います。
サニーちゃん自身はノリノリでママ役を演じてて、他の2人がその様子を覗き見してるのが秘め事感あって
なかなかドキドキムードを演出出来てます。
最後のシーンでルナチャが△みたいな口の一コマも、漫画版を踏襲(?)しててナイス。

この辺りの年代の他の東方と比べて、際立ったシステムや年表上の大きな出来事はない、ある意味レアな作品。
システムで強いて言えば、恒例の画面上部でのアイテム回収がエクステンドに直結しているところでしょうか。
東方Projectに慣れている人なら問題ないですが、縦STGや画面上部に行くのがとにかく苦手な人はキツいかも。
いぶし銀でストイックなゲームデザインですが、慣れていくうちにその輝きに魅了されていくでしょう。

東方ではお馴染みの"人間臭くなる=硬質感が増す"の理論(?)に則って、クールで洗練された音楽は健在。
聴けば聴くほどそのオリジナリティ溢れるサウンドが耳に沁みてきます。
地味なようでいて、独特なリズム感を中心とした輝針城節に乗りながら難解な弾幕を切り抜けて行きましょう。
EX面の曲2つは和風色が強いですが、それでも純和風ではなく東方風に落ちついてる感じが実に"らしい"なぁと。
人間臭いストーリーと合わせて、咲夜さんも自機に加わっていてどこか紅魔郷のリデザインといった主旨も
考察できるような、そういった気づきが楽しいのも輝針城の魅力の一つだと思います。

クリエーター活動の一環でイラスト集を制作しているサークルさんの、ちょっとお色気要素のあるCG集です。
全体的に明るく爽やかなタッチで、パンチラやおしりが出ていたり見せない視点でのセミヌードもあります。
イラストごとにキャラクターやシチュエーションなど異なっており、描き手の「このキャラならこのシーンを」
という創作に対する情熱と自由さが伝わってきますね。
自分的にはセーラー服微脱ぎパンツの絵が好きでしたね。裸とは違う魅力があるんじゃないかな。

異能力魔法系バトルをメインとした学園物のコメディ(一応シリアスもある)漫画です。
第一話は通して清書してありますが、残りはいわゆるネーム漫画の状態ですので、そこだけはご了承を。
あくまでコメディ部分から始まって、一部お色気描写もありますが決してインモラルではありません。
同じに様な能力を持つ学生同士の等身大の悩みなんかを解決しつつ、世界の仕組みに挑んでいく姿勢は
王道のジュブナイル、恥をかいても突っ走っていけるメンタリティはまさに10代だけの特権ですね。
男女がペアになって初めて能力を発動する設定とか、往年の少年漫画を踏襲していて懐かしくなりました。
(自分的にはソ○ルイーターを思い出した)

R-18ではなく、自分は少年漫画のお色気描写が見たいんだぁ!という方におすすめできます。

今作の霊界トランスは非常にクセが強く、東方全体の中でも慣れるまで時間を要するシステムといえるでしょう。
おそらく初見では「残機霊・ボム霊はトランス状態で取ると2倍になる」ということすらわかりません。
難しいと感じる方は、他プレイヤーのアドバイスやパターン構築を工夫してみると良いんじゃないでしょうか。

さて、難易度の面では渋い話をしてしまいましたが、打って変わってキャラや音楽の面では愉しい神霊廟。
キャラの会話や道中・ボス曲はとにかくテンポ良くサクサクゲームに入り込めます。2面4面道中曲は神。
また、今回は前述のトランスシステムを発動することによりBGMが2パターン用意されていて、
通常の道中・ボス曲が表なら、トランス版は裏のDUBMIXみたいな立ち位置のものが聴けるという
音楽面でも非常に凝った演出がなされています。

ぜひ、目と耳で弾幕トランスを味わってみてください。霊夢の立ち絵かわいい!

大人同士のお付き合いで、同棲している彼女が同窓会から酔っ払って帰ってきたのを面倒見てるお話です。
もっとクールな社会人のお姉さんを想像していましたが、意外と可愛いあまあまの声で、これはこれで。
とにかく酔っ払ってべろんべろん状態であまえてくるのが最高、ろれつが回らない状態でも無理に
大人としての体面を取り繕おうとしてくるギャップ感が健気でたまりません。
お風呂から上がって自分が酒臭くないか心配になってる素面もポイント高いですね。

柚木桃香さんによる何気ない学生時代を思い起こさせるような日常会話のASMR作品です。
他のASMR作品にあるような、これといったテーマや仰々しい設定などはなく、とにかく取り留めのない会話。
しかし、オーソドックスな形式を踏襲しなくても聞き流せる内容を作れるのは、逆にすごいスキルだと言えます。
決して"かわいい"を作りすぎておらず、あ～十代の女子あるあるの雰囲気だーって妙に納得しました。

「女子はなんで一緒にトイレ行くのか?」のくだりは男性なら一聴の価値アリだと思います。
あぁ～こういうの男なら気付かないわ、っていうね･･･。