新着レビュー
2023年12月31日
本作は王道とは少し離れた生意気・反抗的なショタ君が多めで、そんなトガッた子がお姉さんとのセックスを通して丸くなっていくストーリーです。
所謂「わからせ」に近い話もあり、これで侮蔑や罵詈雑言まみれの陰湿プレイだったならご馳走様でしたが、毒気はほとんどありません。
一回ヌくとショタ君の態度がコロッと変わるのは些かチョロすぎるとも、根は素直な良い子だったとも見る事ができ、受け取り方は千差万別でしょう。
中盤からは見慣れた大人しめ・奥手のショタ君も出てくるようになり、奇をてらわない正統派のおねショタもカバーしています。
自分としては悪ガキのスカート捲りに懐かしさを感じた「おしおきっ!」と、予想外のオチを迎えた「性的えでゅけーしょん」が高評価。
どちらもお姉さんのアプローチがほんの少しキツめな場面もありますが、苛みや鬱要素はなく、後味がスッキリしているので苦手な方も安心です。
巻末には収録された話の制作秘話やこぼれ話を軽く読む事ができ、作者さんの好きなシチュエーションを知る事ができます。
本作の内容を振り返ると色々納得のいく話で、作者さんの「好き」がギュッと詰まった一本と言えるでしょう。
最高の多種多様なバッドエンドが目白押しです。
かわいそうはかわいい、を一歩進めて徹底的に女子キャラを絶望させたい!という強い思いと性欲が感じ取れる作品集。好きです。
石化等の状態異常で人生終わってしまうヒロインのお話が多いです。因果応報ですらなく、理不尽に痛めつけられるヒロインたちの絶望顔に興奮したい貴方におすすめ。私は大変満足できました。
ちなみにグロ要素はそんなにありません。
四肢切断もありますが、流血描写はほぼなしです。
レビュアーが選んだジャンル
物語を物語る作家さんだなーとつくづく思う。
抜く、という目的を重視して読むのがあまり適切でない、というか。もちろん華奢で無垢なる少女の肉体が凌辱されていくさまは抜群の画力と描写力で非常に官能的ではあるけど。でも、抜くよりやっぱりこの作家の物語を読みたい、という思いでページを開いてしまう。そういう作家さん。
日本以外と思われる舞台で繰り広げられる町田ひらくワールド。
周回読み必須な奥深さがいつもあって、好きです。エロ漫画ってすごい。
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