モノクロマンガ形式。
オムニバスで各話にヒロインがいる。
目が小動物のようにクリクリしている。
ただじっと相手を見つめ、笑う。
その笑みに、相手に良く見られよう、可愛く見られようという、
ヨコシマさが見えない。
だからこそ、純粋に自身の感情で微笑んでいる。
このヒロインの純粋さこそ、求める者にとってはタマラナイ好物なのだろう。
その純粋なものの隣に性器を持っていく。このヨコシマさ。
性的なものを、その下品さを隠して、純粋さにぶつける。
ここにこそ、読者の求めるものがあり、ゲスな欲望が表れている。
純粋なものが壊れないように大事にするが、
下品をぶつけたいというゲスな感情が刺激される。
読者の内に湧き上がる欲望を本作は上手に昇華してくれている。
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