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「にばんめ~佳永の恋~」 へのレビュー

オススメ! 優しさを越えた献身

2024年03月10日   青眼 さん

このレビューは参考になった x 27人

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演者である彩さんが、以前関西出身なので関西弁の仕事あったらなと仰っていたので遂にキタ!と即購入。

ヒロインは旧家のお嬢様。
佳永ちゃんは年上のお兄さんでヒロインを『いとちゃん』と呼ぶ間柄。
名前かと思って聴いてたんですが概要読んだらお嬢さんの意味でした(笑)
二人称が君、お前、貴方じゃないものの数が少ないので嬉しいです。

ヒロインのことが可愛くて仕方ない物腰柔らかな年上関西弁話者とか普通落ちるに決まってます。
このお話だけだと婚約者のいいところが全く無いから余計に。
旧家というだけあって時代錯誤で、実際佳永ちゃんも怒ってくれてますが跡継ぎを産むのが必須ならブライダルチェックは自然なのかな、と。
ただ女だけに受けさせるんじゃなくて婚約者も受けろください。

処女をもらってほしいと請われてる側なのにずっとずーっと最後まで逃げ道を残してくれてるのがホントに…佳永ちゃん、あなたいい男だよ。
『処女卒業おめでとう』を一欠片の煽りもなく言われるのはシチュボでは珍しくて感動しました。

『浮気っていうのは気持ちが浮ついたら』
『身体を張って耐えた』
この辺の言葉なかなかキッツいです。
両親の言う事をずっと真面目に聞いてきたいとちゃんには、この婚約話を突っぱねるという発想もないんでしょうし。
こんな優しい佳永ちゃんにもヒロインに全てを捨てさせることなんて出来ないでしょうし。
だからタイトルが、にばんめ。
イラストの字が滲んでるのは身体を繋げた時に泣いてた涙のせいだったり…?
それとももうずっと前から泣いてたり…?切な過ぎる。
最後までヒロインが悪くない理由を与えて、自分の存在すら逃げ道として残す姿に、優しさを越えた献身を見ました。

切なくしっとり終わった…と思った瞬間にちょっと気の抜けるBGMと共に来襲するフリトのテンションで死ぬほどびっくりしました(n回目)

追記。お店より美味しいわらびもち食べたい。
ありがとうございました!

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