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事故で足に後遺症を負い中学生以前の記憶も失った主人公が、祖母の見舞いで久しぶりに帰った田舎で出会った美人とセックスする話。ミステリー風味に仕立ててますけどおかしな点が多いですね。「道が全然わからない」というセリフから彼は中学生以降、田舎に全く戻っていないとわかる。現地の人は事情を知っている様子なのになぜ同伴者も迎えもいないのか。なぜ下調べをしなかったのか。

迷っていたところ謎の美女に呼び止められるんだけど、好意的に接してくる彼女に対し「俺、記憶ないんすよ」と被せて話を打ち切ってしまう。まるで鬱陶しいセールスを断るかのような調子でだ。普通ならあなたは誰で自分とどういう関係だったのか聞くでしょ。記憶を取り戻したがっている描写があるのに、真逆を行くこの態度は明らかに不自然だ。それにそもそも失礼だ。

一緒にバスを待つ間「この人の事覚えてないし話すネタがない」とぼやく。いや聞く事山ほどあるじゃん。そいつお前の過去について知ってるよ?そして彼女もなぜか主人公との思い出を語るどころか名乗りすらせず、唐突に「エッチしよ」と言い出しあっさり乗った彼と正常位でパコパコ。意味がわからない。登場人物が揃って常人では考えられない行動をとるものだから推理どころじゃないんだよね。編集はこれを読み返して疑問を感じなかったのかな?とにかく謎だらけの作品だった。