レビューを報告する

かの(個人的な)名作のエピソード0です。
とはいいながら、続編を想起させるような作りではなく、これ単独でもある程度は楽しめる内容となっています。
シチュエーションはレズオンリーで、男については、文章外で友人が犯されたとの描写が入るのみです。
はじめは脅されながら主人公に対して性行為を行っていた友人が、すぐに快楽にとらわれ進んで愛撫し始めるというのは、やはり王道ながらもまったくの大好物なので、どんどんやっていただきたいです。
文章に少々の古臭さを感じるのと、ローターやペニバン攻めが多いのが個人的にはちょっと残念でしたが、何せ女だけの二次ドリというのがとても希少であるため、少々のアラではどうとでもなります。別にエロさが薄まるわけでもないですし。

二次元プチ文庫によって旧作の外伝を発表していく流れは、正直とてもありがたいです。
KTCに限りませんが、何せエロ小説は続編が出ません。
こればっかりはいろいろとしょうがない部分もあるため誰を責めることもできませんが、残念であることに変わりはない。
そんな絶望すら存在しえない荒野のなかで、短編とはいえ、旧作にスポットライトを当ててくれるというのは、あまりにも望外な喜びです。
胸も熱くなり股間も熱くなる。こんなに幸せなことはありません。

エロ小説を買うのに少々躊躇する、という方は、軽くプチ文庫から入ってみて、水が合うようであれば、より濃厚なエロスが待ち受ける過去の作品群を漁っていくのもよいのではないでしょうか。