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「嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい ボイスドラマ」 へのレビュー
2022年07月16日 穂積 さん
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女性音声のみのボイスドラマの宿命ではあるのですが、主人公の発言をヒロインが聞き返したり復唱して代弁する台詞が非常に多く、その不自然な会話形式に没入感が削がれなかったと言えば嘘になります。 現実的には妙にオウム返しを連発する変な女の子が出来上がってしまっています。 しかし、本作に限っては必ずしも欠点ではなく、むしろ最大の美点にも成りえる可能性を秘めています。 主人公男子の変態的な発言を、唐突な願望の吐露を、女性声優の嫌悪感濃いめの声で聴くことが出来るのです。 例えば「デカ尻に広げられてパツンパツンになったおパンツが美しい。鍛えられた尻を包んでるおパンツが尊い」なんて良い具合に素直すぎる称賛の言葉をころあずさん演じるバレー部女子が言い直すシーンがあるのでお勧めポイントです。 結果的に「嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい」趣向と「嫌な声されながらおパンツ言ってもらいたい」願望までも同時に叶える仕組みが構築されているとも言えます。 そして、本作のもう一つの特徴は「失望」です。 主人公は各ヒロインから熱烈な憧れの眼差しを向けられ、彼女らから告白やデートのお誘いを受けるほどです。 そうやって親密になった矢先に、主人公が本心を明かした途端に彼女らの表情が引きつり、復唱台詞ではなく本当の意味で理解不能で聞き返す瞬間が訪れます。 この過程が極めて重要なカタルシスです。 なにもそのタイミングで言わなくてもそのまま告白を受け入れて無難に男女交際をしていれば、いずれは下着くらい見れる間柄になったと確信できるほど好感度が絶頂の刹那に「おパンツ願望」を主人公は披露します。 だって、嫌な顔されながら見たいのであって、恋人として快く見せられたのでは解釈違いも甚だしいので確かな必然性にのっとった行動です。 特に「今まで経験したどんな事より最悪な気分」と評したエステティシャンの暗く落胆に満ちた声は素晴らしく名演でした。
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