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本作の陸上部女子は思春期特有の中途半端に揺れ動いているお年頃みたいです。
いわゆる女子校育ちで部活に青春を捧げ、自身を女と意識していないボクっ娘です。
一方で、胸の発育が良い自覚はあり、周囲の男性に邪まな視線を浴びるのが嫌で女子校を選んだ経緯を持つだけに自分の体のエロさは認識している二律背反がギャップ萌えを産んでいます。

本作の水泳部女子は男を手玉に取るのが好きな小悪魔らしいです。
自分の扇情的な行動によって男性の生理現象を誘発するプロセスに達成感や優越感を得ている悪女の片鱗を見せています。
一方で、気だるげな態度は一見するとヤル気が無さそうでもあり、苛烈に搾りたてると言うより優しく誘導するような良い塩梅にも感じられました。

これがセフレ係を受け持つことで、陸上部女子は「真の自覚」に至る瞬間がエロさを際立てていました。
彼女の中にあった雌の欲求に気づき、半ばブレーキが壊れたかのように主人公と言う雄を求める正直さが革命的色気でした。
口調こそ同じボクっ娘でありながら、徐々に艶を帯び火照った吐息が名演でした。

また、水泳部女子は「体は正直」の亜種を見た感じでした。
ゆるいテンションは維持したままデリケートゾーンからは涎を垂らし、冷静と情熱が奇妙に共存する状態です。
しかし、明らかに真実は体にあり、息が荒く熱く燃え上がっていくピストンにはぬるま湯を熱湯に変えた達成感がありました。