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2つの視点で感情移入が可能な作品でした。
1つは言うまでもなくギャルに選ばれた「お兄さん」と呼ばれる男性いわゆる主人公視点です。
ネットで見ていたギャルに生で対面し、自宅へ案内し、生で交尾できる優越感の確変ラッシュを味わえます。

もう1つはPC前で配信を見ているに過ぎずギャルからはひと括りで「コメ欄」としか呼ばれない自宅視聴者視点です。
確かに選ばれし「お兄さん」に比べれば特別感は薄く、それゆえに悔しさや羨ましさを感じるかもしれません。
しかし、憧れのエロギャル配信者と「たまたま出会い」「たまたま好印象を持たれ」自宅直行と言う宝くじ高額当選級の幸運は現実離れと表裏一体であり、人によっては異世界ファンタジーよりも感情移入しにくい恐れはあります。
自分の竿ではないとはいえ、その界隈では有名な紳士向け配信者3人がコラボするライブに立ち会えただけでも充分な高揚感と適度な没入感に成りえます。

個人的には特にTrack7の趣向がお気に入りです。
普段は道具を使った自慰配信が主体だそうで、機械と比べられて生の雄の優位性を明確に喘がれるのは圧倒的な勝利の美酒でした。

いや、ちょっと待って、勝利の絶頂と言う意味ではTrack8も捨てがたいので軍配が難しいです。
小生意気なメスガキ系ギャルが納得いかないとばかりにリベンジマッチと意気込んで挑むそれは、建前にすぎず実際は主人公の股間の味を忘れられずに「おかわり」したくて誘ったのがバレバレで、雑魚な雄を屈服させると息巻いてる少女を逆に理解らす飛んで火にいる夏の虫の滑稽さも最高でした。