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「Chrono scape」 へのレビュー
2020年03月25日 Tikuwabu さん
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本作は、カンテレというフィンランドの民族楽器を中心にした音楽作品です。 減衰音と持続音について readme でこだわりのあるコメントをされていますが、打鍵で音を鳴らす減衰音側のピアノの存在感も強め。 随所で現れる少年合唱のユニゾンはグレゴリアンチャント的な神聖さを醸し出し、シンセの描く優しいアンビエントの世界は幻想的な美しさを帯びています。 11曲、全曲が4分ほどで構成され、全体にリズムの変化を置かないのが特徴でしょうか。 ひとつながりのようにアルバムは奏でられて、リズムを刻む種々の音が時の進行を感じさせる。 鐘の音で始まり、鐘の音で終わるヘビロテ向きの構造なども、悠久に続き綴られていく時の情景を象徴するかのようです。 それは時に、例えば3曲目「Fairy veil」のように弾むような、ワクワク感を催す場合もある。 様々な時を描きながら、音楽全体は幻想的に奏でられています。 別世界の歴史を眺めるような、そんな大きな視点を感じさせるアルバムですね。その意味でゲームミュージックっぽい側面があります。 タイトルの関係で、どうしても超有名ゲームの某トリガーさんを思い出すのですが、あのゲームに見られる優しくも明るい音楽と似た柔らかな印象のアルバムです。 イージーリスニング向きで寝所向きな感じ。作業用にするには落ち着き過ぎるかも? セール参加でお見掛けしましたが、良質な音楽を楽しませていただきました。ぜひお勧めしたい一枚ですね。
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