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「神殿と娼婦」 へのレビュー
2021年03月31日 sip さん
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ダンジョンと娼婦(同サークル様による前作)プレイ済み。 そちらとの簡単な比較を交えつつのレビューとなります。 まず前作に於いては比較的、マップ内をうろつくRPGっぽさがありました。 簡単に言えば同じ位置で起こる戦闘などのイベントを繰り返し経験可能だったりする点などが、ここでいうRPGっぽさに当たります。 今作はどちらかというと一本道な気質になっており、イメージ的には1段階目のマップ、2段階目のマップ…といった具合に段階が存在し、基本として段階が進むと前のマップには戻れません。 また、何度も発生するイベントはそのマップに関する汎用的な説明などであり、アイテムやステータスに関係するようなイベントは一度発生するとその後は発生しなくなります。 前作は一回ごとのデータ(キャラ)にある程度の重みがありましたが、今作はレビュータイトルにも書きました通り、周回して様々な「結末」を目撃するのが主目的のようです。 RPG的な「キャラを歩ませ、冒険や経験によって育て上げ、更なる冒険をする」というイメージよりも、どちらかというと「必要になるアイテム等を収集し、必要な手段を講じてエンディングに辿り着く」といった脱出ゲームやパズルゲーム系の味わいかなと感じました。 イラストや雰囲気については前作をご存じで好みだったなら、同様に好ましいかと思います。 具体的には「事実を淡々と描写する語り部口調の文章」「あくまで娼婦を相手取った行為」といった部分でしょうか。 ただしネタバレにならない範疇で言うならば、前作と比較して今作主人公は一部分でヒロイックです。単に娼婦相手で楽しんで、まあいい思い出になったな。と立ち去る「終始一貫して流浪の中堅冒険者」という展開でないケースもあります。 客観的に見て、値段に見合うかどうかは中々シビアに感じるラインかなと思います。個人的には前作既プレイなど相まって楽しませて頂きました。
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