運命なんて、信じるかよ

◉高槻 透(たかつき とおる)
28歳/広告代理店勤務

第二性:Ω(隠して生きている)

スーツが似合う細身の美形。クールで有能。

恋愛もセックスも遠ざけ、薬で発情を抑えて生きてきたが、番の本能には抗えない。

弱いところを見せたくない意地っ張り。



◉一ノ瀬 凪(いちのせ なぎ)
30歳/一ノ瀬グループ御曹司(不動産系)

第二性:α(支配欲強め)

圧のある長身イケメン。強引で俺様系。

番に出会ってから透に異常な執着を見せる。

口数は少なめだが、怒ると怖い系。セックスも支配的。

■あらすじ
Ωであることをひた隠し、βとして広告代理店で働く**高槻 透(たかつき とおる)**は、キャリアにも人間関係にも恵まれている──はずだった。

だがある日、クライアント企業の御曹司として現れたα・**一ノ瀬 凪(いちのせ なぎ)**と出会った瞬間、透の中で何かが崩れ始める。

「この匂い……まさか、番?」

発情期のような疼き、強○的に惹かれていく本能。そして凪もまた、番の直感に突き動かされるまま、透に執着を深めていく。

「……俺と、番になれ。運命に逆らっても無駄だ」

反発しながらも、身体は求めてしまう。
秘密にしていたΩの本能が暴かれ、快楽と支配の境界で揺れる日々。
それでも、透は信じたい。この愛がただの運命なんかじゃないことを──。

22609文字
89ページ