たくさんエロゲを買った。人と比べてどうかなどということは性癖と同じく、どうでもいい。
その中で、これは間違いなく最高傑作だった。
物心がつく前からゲームをしている、ゲームが日常である私にとって、ゲーム内のエロは最上級に素晴らしいものだった。
ここからは、しっかりとゲームの内容にすべて触れるので、買うつもりの方は読まないでほしい。
むしろ、このゲームを終えた同士諸君にこそ、読んでいただきたい。
その点において、このゲームは、特に序盤、自分の本体に物言わせて進めていると、容赦なくヒロインとの仲が悪くなっていく。マッサージのお断わりはもちろん、会話も沈み、ただ食事を待つ、さながら学校で無理やり2人組にされた女子のような態度を取られるのである。ゲームシステムにゲームオーバーはないが、恋愛において、もはやゲームオーバーといえる。
しかし、すこし理性を働かせて少しずつ自らの発想に、ヒロインの「恵まれた」肉体を加えて、生活に余裕を持たせていくと、どうだ。会話が弾み、ハイタッチをし、マッサージをし、どんどん仲良くなっていく。
気がつけば、2人の仲は深まり、ようやくこのゲームを買った時に妄想したようなシチュエーションを迎える。
しかしその頃には、もはやオカズとしての消耗ではなく、そこに間違いなくひとつの愛が生まれる。
さらに話を進めると、爛れた生活を終え、ようやく現代社会に復帰する流れとなっていく。
ここで、作者の素晴らしい構成力に出会う。
今まで充実させてきたものをすべて捨てて、海上で無理やり顔を突き合わせるのである。
理性をもってしても、先述の、容赦のない「恋愛のゲームオーバー」が迫ってくるのである。
しかし、そこまでに築いてきた信頼関係の上でこれを見ると、ただ嫌われているのではなく、それだけヒロインに余裕がないと解釈できるのだ。
800字では足りない熱いなにかがたくさん溢れた一作だった。
本当に、ガオン堂氏、ありが