不治の病から回復した主人公が三人のお姉さんたちからサポートされながら日常への復帰を目指していくというのが大まかなあらすじ。
共通ルートが八割ほど、個別ルートはあまり長くなく、Hシーンも1つから2つ程度。殆どは共通ルートで閲覧可能。
個別エンドはメインヒロインの3人が2つずつに加えて、サブヒロインの主人公の妹の紅伽と佳純の妹である依里子が1つずつ、メインヒロイン3人によるハーレムエンドの9通り。
不治の病に侵されているシーンから始まるが病気が深く関わってくるのは共通ルートでは冒頭のみで、以降はメインヒロインの佳純とサブヒロインの依里子のルートでのみ関わってくる。
メインヒロインは三人は全員が年上のお姉さんだが、年上に甘えて甘やかされるという展開はあまり多くはなく、母性に包まれて甘やかされたいといったシチュはあまりないので、その点は好みが分かれそう。
各ルートもそれぞれの掘り下げは共通ルートでも十分されているのもあり、描かれているその後の話も満足できる読後感を与えてくれるなど、シナリオだけで見ても十分に楽しめる仕上がりとなっている。
絵も安定してクオリティが高く、Hシーンも相応の量があるため実用性は十分。
個々のキャラで見ると佳純がもっともお姉さん属性が強く、汐梨は対等な関係で互いに甘え甘やかされといった風。百香はヒロインの中で最もアブノーマル寄り。とはいえ、どれもあくまで比較的というだけであり、どれも突き抜けた属性というほどではない。
依里子ルートはサブヒロインとは思えないぐらいシリアスな展開となり、メインヒロインたちと比較しても引けを取らない。とはいえ他ルートも含めて展開は終始明るく、重い展開は皆無。それだけに残る紅伽ルートに関しては、相対的な薄さが気になった。
総じて全体的に純愛もの。一方的に甘える展開も少なく、対等な関係で甘々ないちゃらぶものをプレイしたい人におすすめ。