さののさんのレビュー一覧

自分もネコ科のフレンズの中ではジャガーが一番好きなので早速手に取ってみましたが、確かに半分くらいはジャガーのイラストです。それでも、他にたくさんのフレンズが登場しているので"それだけでないお得感"がとても感じられました。ジャガー以外にも独特のタッチで可愛らしく描かれた他のフレンズたちも必見です。

そして、この方が描かれるジャガーがまた”ジャガーっぽく”て気に入りました。海外の大型ネコ科施設などにいる実物の写真を見ても例の「ずんぐりむっくりさ」がジャガーの特徴だと感じます。そしてこの作品のイラストもその「ジャガーらしい」所がよく表現されていていいと思いました。

いつも頑張っている人がいればその苦労を労ってあげたいのが人情というもので、しかもその相手があこがれの人物であればなおさら…、でしょう。
というわけで、作中のぐだ子もいつも大変なドクターを労うべく奔走するわけですが、よく読んでみると労う側と労われる側と両方からの視点が楽しめる内容になっている気がします。いろいろあって最後に元気になったのは誰なのか、シンプルなようでじっくり読める作品だと思います。

何はさておき、この作品はタイトルがとても面白いですね!
何気なく付けられたようでもあっても実は一工夫あるようで、なぜ角砂糖が「ひとつ」なのか、ちょっと気にしながら読んでみると話に深みが増すと思います。

そして、ストーリーの方は恋心に従ってついつい背伸びしがちな心情が丁寧に描かれていて、恋人一歩手前の絶妙なほのぼの関係が好きな方には特におすすめです。

ところでこの「改二になる」というのを現実に当てはめると一体何に当たるでしょうか?昇進か、進級か、はたまた資格の取得か?

それはともかく、頑張って自分よりちょっと上の立場になった人にはやはりあこがれを感じてしまいます。そして、自分もそうなるためには色々と努力がいるわけで、この作品の山風もけなげに頑張っていました。しかし、その目標の状態が現実ほどハッキリしたものではないのであれこれ迷ってしまう、というのがこの作品のミソだと思います。

すでに改二になった先輩たちを参考にいろいろと自分の目標を探しながら考えたり悩んだりするたびに表情の変わっていく山風を見るのも楽しい一冊です。

新しい友達を作ったり知らない人に話しかけるのは全然平気、という人も中にはいますが、実際それはそう簡単な事ではないと思います。でもそこに何か共通の話題になる物でもあると一気に話しかけやすくなるはずです。

この作品では引っ込み思案な二人がとあるアイテムをきっかけに距離を縮めていくのですが、いろいろ考えてしまうタイプの主人公と、あまり表に出さない相方との関係がちょっとコミカルに描かれています。そんなぎこちなくも少しずつ進んでいく二人の関係をほのぼのしながら見るにとてもいい作品ではないかと思います。

地中海周辺地域は温かく乾燥している上に土壌のphなども日本とは全く違うので、育つ植物も特徴的で珍しいものばかりです。ナツメヤシなど聞いたことはあってもどんな果物かよく分からないものがあったり、同じ名前の果物でも日本で目にする物とはまた違ったりするので面白いものです。
そんなあちら独特の果物や食べ物と神話を絡めて紹介しているこの作品もまた興味深く、いろいろな神話のエピソードを楽しむことができました。

内容は二人の方による二部構成になっていて、前半は担当された方が実際に行って撮影された写真も豊富なので某不思議を発見する番組を見ているような楽しさがあります。後半は漫画パートとなりますが、神話独特の超展開やら神々のやりとりが分かりやすく描かれています。

ヘラクレスや諍いの女神にまつわる話など、有名な登場人物や話も多いので世界史に関心があれば相当楽しめる事請け合いです。

この作品は古代ギリシア地域で使われていたコインについて詳細なイラスト入りで紹介されています。当時使われていたコインは各地で独特の絵柄がありましたが、その一つ一つが丁寧にイラストで再現されていて大変な力作と感じます。

それに添えていろいろな説明や考察が書かれているあたり、世界史をとても真面目に勉強している人のノートを覗かせてもらっているような所もあります。他にも、古代のコインにまつわるあれこれが漫画で紹介されるなど、内容が分かりやすくなっている所もいいと思いました。

ここまで古代のコインについて詳しくまとめてある本は他に探してもなかなかないのではないでしょうか?世界史の資料的な意味でもなかなかおすすめできる一冊です。

世界史の中でも古代史のあたりは授業では割とさらっと流されがちに思います。史実かどうか分からない部分が多く、そこまで重要事項も多くない、からかもしれません。それにそもそも世界史と言うと何かと面倒くさいと思われがちですが、アニメやゲームなどでは特に古代史や神話のあたりから来た用語が多く使われています。

この作品では古代ギリシアやエジプトなどの古代史についてダイジェスト的に面白いエピソードが掲載されているので、とても読みやすく、方々でアニメやゲームで聞いたことのある名前にもぶつかるはずです。

教科書のような小難しくつまらない文章とは違ってイラストや写真が豊富なので古代史の面白さを知るきっかけにもなり、世界史の入門用としてもいいかと思います。

作者の方もかなりお詳しいようですが、この作品は古代史や神話好きにとっては非常に面白い内容ですね。漫画パート以外にも古代史や神々についての紹介ページもあり、その辺りについては割と知っていると思っている自分でも興味深く読むことができました。


確かに世界各地には大洪水の神話があり、それらは単なる物語ではなく、実際に起きた出来事であるという事も分かってきています。有名なトロイ戦争も物語としては神や魔法が登場するファンタジーに見えても、やはり実際にあった事を元に構成されているようです。

神話とは、長い年月の間に人間の想像力によって補完された史実であり、「history」と「story」が似通っているのもそんな背景があるからかもしれません。

授業中にできる消しゴムを使った遊びと言えばやはり消しカスを集めて丸めて大きくする、ではないかと思います。小学校時代の友達も消しカスを集めてビー玉くらいにしていました。
そのくらい消しゴムと消しカスは切っても切れない関係にあるものですが、今回の作品では色々な消しゴムついて「消しやすさ」と「消しカス」に着目して紹介されています。

消しゴムのポイントと言えばもちろん消しやすさなのですが、言われれてみると確かに出てくる消しカスも無視できません。それこそカスがたくさん出てきて気が散るようなら子供の勉強用には向いていないとも言えます。

前回のシャープペンシル同様、今作でも作者の方が各種消しゴムを実際に使用した上で評価されているので自分が使うだけでなく、子供に買い与えるような場合にも非常に参考になる内容だと思います。