Tikuwabuさんのレビュー一覧

本作は、カンテレというフィンランドの民族楽器を中心にした音楽作品です。
減衰音と持続音について readme でこだわりのあるコメントをされていますが、打鍵で音を鳴らす減衰音側のピアノの存在感も強め。
随所で現れる少年合唱のユニゾンはグレゴリアンチャント的な神聖さを醸し出し、シンセの描く優しいアンビエントの世界は幻想的な美しさを帯びています。

11曲、全曲が4分ほどで構成され、全体にリズムの変化を置かないのが特徴でしょうか。
ひとつながりのようにアルバムは奏でられて、リズムを刻む種々の音が時の進行を感じさせる。
鐘の音で始まり、鐘の音で終わるヘビロテ向きの構造なども、悠久に続き綴られていく時の情景を象徴するかのようです。

それは時に、例えば3曲目「Fairy veil」のように弾むような、ワクワク感を催す場合もある。
様々な時を描きながら、音楽全体は幻想的に奏でられています。
別世界の歴史を眺めるような、そんな大きな視点を感じさせるアルバムですね。その意味でゲームミュージックっぽい側面があります。

タイトルの関係で、どうしても超有名ゲームの某トリガーさんを思い出すのですが、あのゲームに見られる優しくも明るい音楽と似た柔らかな印象のアルバムです。
イージーリスニング向きで寝所向きな感じ。作業用にするには落ち着き過ぎるかも?
セール参加でお見掛けしましたが、良質な音楽を楽しませていただきました。ぜひお勧めしたい一枚ですね。

本作は、マンネリに陥った夫婦の性生活を解決するためにコスプレセックスに挑んだ、そんな体験談が描かれた体験談系漫画シリーズの一話です。
理系カップルと思しき二人が、淡々と(ツッコミ役不在で)変な結論に突っ走る様は結構コミカル。
終始淡々としながらも、実は恐ろしくのろけているだけの内容と合わせて、大変ほのぼの読める回になっています。

このLシリーズはレディース、女性目線をベースにした体験談シリーズで、ここでのお題は「一番記憶に残ったSEXは何ですか?」。
というわけで、コスプレセックスでマンネリ解消を果たした話がここでは語られているのですが、そのためにコスプレイベントに参加するというのだから本当に本格派です。(笑)
その上、コスプレ好きを告白した旦那は、カメコの過激な要求にも(知識不足からくるサービス精神から)応じてしまう彼女に怒りを燃やす散々な展開。
なんとも初心者らしい風情でありつつ、他方でそれが彼女にとっては夜の生活の糧になっているのだから、何とも図太いというか。(笑)

セックス描写そのものも愛情あふれた魅力的なものなんですが、話の面白さがそれを凌駕している回ですね。
彼女は後に同シリーズで再出演を果たしていますが(6巻)、そちらと合わせてお勧めしておきます。

お勧めです。エロいですけど、それ以上に面白いですよ!

本作は、女性が語る性体験談シリーズの一話であり、以前体験談を話してくれた布川楓さん再登場回です。
以前の回(同シリーズ2巻)でも真面目な顔してズレたコメントをする理系のボケを見せてくれた彼女が、今回さらにパワーアップして斜め向こうに全力疾走してくれています。(笑)

前回、コスプレセックスでマンネリな性生活を解消した布川夫婦でしたが、それも一時的なものにとどまったようで。
再びマンネリ解消ミッションが発生し、二人で話し合った結果、旦那さんは自分のドM属性(マグロ系)を告白。
なるほどと納得した彼女は、自ら責め役をこなすために四十八手を学ぶべく、タントラ・ヨーガ系のヨガ教室に通うことを決めたのでした。

まあ、結論からして斜め向こうなんですが(笑)、その教室がまたうさん臭さ全開でして。
知識不足ゆえに卑劣な男性陣の餌食になる(というと言い過ぎですが)展開は前回同様で、しかも旦那さんが見守る中での指導と、嫉妬を煽る展開もまた前回同様。
四十八手をマスターするまで散々焦らされた旦那さんは、夜はそれはもう(マグロとして)盛り上がり、彼女の責めに興奮しきり。
そんな旦那さんの姿に彼女もまた興奮しきりと、相変わらずのラブラブぶりでございました。

前回からさらにパワーアップしたラブラブ夫婦生活ネタ、途上で旦那さんが男を見せるようなワンシーンがあったりも。
彼女から漏れ出る愛情もまた増量気味で、お腹一杯になること請負です。
そんなラブラブセックスがお好きな方にお勧めしたい一話ですね。

物語重視でセックス描写はややページ数少なめですが、その辺は旦那さん同様、我々も焦らされてる感がありますかね。(笑)

だいぶ笑わせていただきました。お勧めです。
なお、「おすすめしたプレイ」というテーマに合わせて、楓さんお勧めの四十八手も聞けますよ! お得です!

本作は、複雑な家庭事情持ちの眼鏡っ娘少女が、根はいいやつな主人公にほだされてしまう援交物の単話漫画です。
まず先に注意喚起しておきますと、この作品では本番行為の代わりにアナルセックスが描かれていますので、本番好きの方はご注意をば。

内容的にはオールハッピーな内容というか、援交とはいえ自分勝手なセックスではなく、交歓スタイルを採る主人公に眼鏡っ娘のアカネちゃんがセックスを通じてほだされる内容です。
実際の現場を克明に描くよりも、そうした辛い生活の中で巧妙を少女が見出すような、そんなある種のハッピーエンドが描かれた物語ですね。
最後に見せた彼女の笑顔と、そして数年後に再開する二人は物語の行き先を暗示しつつ、しかし多くは語らず密やかに物語はクローズしています。

プレイ中に眼鏡をはずさなかったり、靴下も残したままだったりと、アナル処女喪失以外にもフェティッシュな描写がちらほら。
ロリっぽい貧乳スタイルなど、彼女はかなりフェティッシュな魅力を備えています。
また、手マン描写やアナルセックス描写での彼女の感じ方なども克明に描かれていて、彼女の感情的昂ぶりと共に読者も盛り上がることができる構成です。
物語にある程度重きを置きつつ、しっかりとエロも描かれたバランスの取れた単話漫画だと思いますね。

タグを確認し忘れていると「なんでアナルやねん!」とビックリしますが(ビックリしました(笑))、その点に注意すればエロに優れストーリーも読める良作です。
心温まるような展開で心を洗ってもらいつつ、アナルで気持ちよくなっちゃってるアカネちゃんで思い切り抜けるのだから、ありがたいですね。

ロリ系眼鏡少女が性癖にぶっ刺さる方にはぜひにとお勧めしたい作品です。大変エロいですよ!

本作は、インタビューを予定していた相手がドタキャン、自分でネタを用意することが求められた編集部のM嬢が体験談を告白する漫画作品となっています。
このシリーズは「一番すごかった(セックスにおける)体験談」が描かれていて、シリーズのトリを飾るのがインタビュアー担当の彼女というのはなかなか印象深い。
あくまで友達の話だそうですが(笑)、一見して真面目そうな彼女の大学時代の体験談が聞けます。

話の内容としても、若さゆえの了見の狭さというか、よくこんな彼氏に引っ掛かったもんだなあと感じさせる、結構凄い内容です。
初カレのために何でも尽くしたい欲求と、相手のS性が変な感じにマッチしてしまった感じですね。
グッズの使用から始まり、野外プレイ、ローター入れたままの買い物、最後には中出しと、よくぞここまで許したものだなと。
髪を伸ばしていた当時の、ちょっと姫カットっぽい髪形も含めて、生真面目そうな今の姿からは想像ができない姿です。
そして、だからこそエロくもある。今の彼女が恥ずかしげに語る姿も大変美味しゅうございました。

トリを飾るに相応しい優れた内容でした。
インタビュアーの彼女の、過去の過ちといっていい交際経験・セックス体験が味わえる今話は、シリーズを通しても特にお勧めできる一話でしょう。
単話でも十分楽しめる内容ですので、広くお勧めしておきます。

マゾ快楽に溺れてるM嬢、めっちゃエロいですよ!

本作は、強面ながらも心優しい40歳過ぎの男性が、50cmも身長差のあるミニマムな女性と初体験に至る漫画作品です。
このシリーズは「忘れられない初体験」をテーマにしていますが、彼はつい最近あった初体験を恥ずかしげに語っている。
強面とのギャップといい、変態的な内容の多いシリーズの中で清涼感のある一話になっていますね。

内容は、童顔のアラサー新任女性上司と良い関係を築き、ついには初体験に至るという純情な物語です。
ただ、純情なのは彼の方の話でして。彼、すごい紳士的なんですよ。(笑)
それに業を煮やした所長さん、経験値高めで意外に肉食系の彼女が機を見て押し倒した形で初体験は生まれています。

プレイ的には男性受けの、フェラと騎乗位のみと大変シンプルなのですが、彼の純情さが本当によく物語に色を添えていて、驚くほどに充実感のある一話になっています。
無責任な中出しもまたエロ漫画の華ですが、しっかり気持ちを確かめ合い、責任を負っての中出しもまた味わい深いですね。

積極的な所長さんの欲情っぷりも魅力的ですが、どちらかというと体験を話す彼の控え目さ、純情さが光る一作です。
インタビュアーのM嬢も興奮していますが、なんともほっこりな一話ですから、様々な濃いエロ物語の合間に読んでみてはいかがでしょう。
ぜひともお勧めした一話です。

心にえぐみが残らず、気持ちよく眠れそうな素敵な一話ですよ!

本作は、自殺した兄を発見したその後をほんのちょっぴりコミカルに描いた漫画作品です。
まずは最初に、お兄さんの冥福を祈らせていただきます。
あとがきで仰せの通り、やはり死は厳かで静寂なものであり、特に他人にとってはその姿勢は欠かせないものでしょう。

ただ、漫画の内容自体はしんみりした雰囲気ではありますが、読者が面白く読めるように仕立てて描かれています。
淡々と進む警察での待ち時間や遺品整理はその実体験の感触を残しつつ、悲劇的なニュアンスは排除されている。
不謹慎というべき内容ではありませんが、殊更読者が悲痛な顔をする必要がないように配慮された良質な実録漫画です。

実際にあった出来事をそのまま素直に書いた内容で、これはもっと多くの人に知ってもらいたい同人誌ですね。
後に遺された人がどうすべきかを知る How to としても、心の整理を付ける一つの手段の提案としても、この漫画は優れています。

誰にとっても身内や知り合いの死、そして自分自身の死は避けがたいもの。
特に未経験の方は、この一冊で、ぜひその体験を知っておくべきだと思います。

あくまで個人的な感想ですが、お兄さんのとある負債(数万円)を穴埋めできるくらいには売れてくれてほしい良作です……!

本作は、ホラー漫画の一話目を思わせる14Pの掌編漫画作品です。
夏祭りの日以来、バイトにも来ていないらしい友人を心配した短髪少女のまっつんさんが、そんな友人のムク(表紙の女の子)の家に様子を見に来た一幕が描かれています。
その家はなぜか生臭い臭いがして、まっつんさんはそれがどうにも気になって……と物語は展開していますね。

一応 R-15 程度の描写がちょろっとだけ混ざりますが、一般漫画にあるちょっとした描写程度の物。
そちらに期待すると肩透かしを食うでしょうから、そういうのもありますよ、くらいでレビューはとどめておきます。
この作品が連載形式で物語を進めていけば、そうした性的なニュアンスは強まるでしょうが、ここではあくまで掌編形式で描かれた、ほの暗い一話ですね。

縁日で釣った生き物が巨大化することは間々あるものですが、「イキモノすくい」でムクが釣ったものも同様のようで。
大きく育ったイキモノの活躍が見られるような続編に、こっそり期待しておきたいですね。

ホラーな雰囲気満載の一話、ちょっと後ろが寒くなるような短編が読みたい方にお勧め。
そこまで恐怖体験が描かれているわけではありませんが、物語がクローズした以後のことを思うと、そこはかとない後味の悪さがあります。

人によっては興奮もすると思いますので、そうした性癖持ちの方はなんとなく察してみてくださいませ。お勧めです!

本作は、頼めばエッチなことをしてくれると噂される近所の根暗なお姉さんと、そんな噂が気になる真面目な少年によるオネショタ系漫画です。
サンプルからもわかるように、重苦しいほどの陰性のエロス、まとわりつくような蠱惑がこの作品にはある。
少年の性への強い関心をそのまま受け止め、我慢さえ妨げる彼女の口ぶりは、闇へと誘う魔女のようです。

物語は噂のことを尋ねに行った少年がお姉さんに初体験させられ、中出しセックスを体験させられて泥沼にハマるところから始まります。
ハマりながらも「どうしてこんなことを?」という疑問を拭えなかった少年は、そのことを尋ね、彼女の過去を知る。
彼女に巣食う闇に怯えた少年は一度は彼女の前を去るも、彼女との逢瀬を忘れられず、彼女自身のことを心配もして、勇気を出して再び会いに行くところで物語はクローズしています。

DL版ではその直後に表紙と裏表紙が収録されていますが、彼女の瞳に宿る闇を思うと、普通の少年である彼が太刀打ちできる相手ではないとしか……。
その後の展開は伏せられ、闇に消えていますが、二人もまた闇に堕ちているのではないかとどうしても思ってしまいます。

黒髪ロングが布団の上で乱れ落ちる様は和の官能を象徴しつつ、それゆえに重苦しさが際立ちますね。
ライトなエロスではなくヘビーなエロスでした。
オネショタ物として楽しめる大変良質な内容ですが、同時に闇を垣間見てしまうような空恐ろしさも含んだ作品です。

復讐のためではなく、快楽のためではなく、単なる興味本位で何の罪もない無垢な少年を堕落させる。
そんな彼女の闇を受け入れて、濃厚に描かれたオネショタの快楽を貪りましょう。超絶お勧めです!

本作は、桜満教という架空の大変いかがわしい宗教の集会を描いた短編音声作品です。
信者ではない人たちを対象に、総主教であるパッケージの女性が「奉仕」と称して説法をしてくれている感じの内容ですね。
説法に性的な内容を絡めたオナサポ物ではあるのですが、設定がかなり論理的に組み立てられていて、いかがわしさが凄いです。(笑)

30分程の作品ながら、スクリプトの質は大変素晴らしい。
そして何よりも、CV担当のあま裂あづきさんの力演が光っている作品です。

柔らかな声音で放たれる確信的な口ぶりの中に、ふと混ざる陶酔的な言葉の数々、常に会衆を意識した語りかけなど、本当にらしい演技です。
言われるがまま、導かれるがままにシコシコしていますと、本当にそうしたいかがわしい集会で洗脳されている最中じゃないかと錯覚しそうなくらい、質の高い演技を行ってくれていますね。
特に射精に追い込み際の言葉の強さと、射精時の意識に刷りこむような優しい言葉のギャップは強烈でしたね。洗脳感抜群でした。
また、総主教らしい凛たる振る舞いの合間に、オカズとして腋見せを求められて困惑している年齢相応な描写なんかも大変グッドでした。

いかがわしい宗教物、怪しい集会シチュを見事に活かした良作です。
驚くほど廉価でもありますし、こうしたシチュがお好きな方にはぜひとも推したい作品ですね。
あくまでオナニーサポートの類で、セックスに類する行為は一切含まれない点だけ注意していただければ、強くお勧めしたい。

総主教さんの巧みな弁舌に引き込まれて、ぜひパンフへのぶっかけ射精を楽しんでみてくださいませ。
皆さんの心の中に桜満教の光が宿らんことを!