しとねさんのレビュー一覧

魔法少女もののなかでも今作は、2010年代に深夜でやることが多くなったタイプの魔法少女アニメっぽい雰囲気を感じました。
主人公の理恵子ちゃん=リェコットはとにかく明るく元気でノリがよくってみんなに優しい、見ていて楽しいいい子なんですが、たまーに、その過剰な優しさは自己評価が低いことの裏返しなんだろうなということが透けて見えたりして、そういう描写がちょっと入ることでますます可愛く見えます。
そんな理恵子ちゃんのクラスに謎の黒髪ロング美少女が転校してきて、転校生は他人を拒絶しているのですが理恵子のアプローチで段々打ち解けていくあたり、よい友情百合も感じました。
そんな、明るさと少しの切なさのある良質なメインキャラクターとメインストーリーがありつつも、ろくでもない他の男どもは痴漢やセクハラや盗撮を仕掛けてくるというのが、よいものを汚す快感を強く味わわせてくれます。

主人公たち三人が、それぞれ魅力的であり、かつしっかりエッチイベントがあるのが特長だと思いました。
主人公は、優秀で穏やかで清楚な王女様、カタブツなダークエルフの近衛騎士、元気で強気な獣人娘、と三人いるのですが、街では基本的に操作キャラを切り替えて操作し、そしてキャラごとに露出レベルやエッチイベントがあり、その数・密度が公平になるようになっているので、主人公PTというよりも、三人ともちゃんと主人公をしている、とでもいうべき満足感があります。
三人それぞれキャラが立っており、またプレイの方向性も羞恥を基本としつつそれぞれ担当傾向があります。なので好みの子やプレイはあることでしょう。しかし特筆すべきは、第一印象ではそんなにツボな属性じゃない子もかわいく見えるようになったり、特に好みじゃないはずのプレイにもグッときたりといった、プレイヤーの好みを広げてくれるくらいキャラが魅力的でエッチシーンの表現がよいことです。そのため、三人主人公だけど好みの子しか追いかける気にならない、なんてことがなく、全員が性愛に染まっていく姿を楽しめました。

甘やかな声に頭が溶けそうになります。
催眠音声であるため催眠にかかりやすい人は当然楽しめると思うのですが、私の様に全然催眠にかからない人が誘導パートを飛ばして聞いても十分楽しめ、快楽を得つつもなんだかリラックスすることができます。
声色、それに言葉選びが素晴らしいからだなと感じました。
また、上で誘導パートを飛ばして、と書きましたが、催眠にかからない人であっても、時間があるなら誘導パートから聞いてみるのもよいと思います。優しい声と言葉、ゆったりした話し方は、催眠にかかるかからないを問わず心地よいものですので。

成人向けRPGツクール作品のいわゆる回想部屋みたいなイベントスイッチが並んだマップで、主人公を操作し、イベントスイッチ前まで行ってエッチなテキストを見るのと、案内役のキャラに近づいて会話をするのを繰り返す感じのゲームです。
RPGツクールでも戦闘のないゲームやイラストのほぼないゲームはあり、しかしそれらもマップの中でイベントを探す要素はあったりするのが多くて、それもないなら官能小説でよさそうなのになぜわざわざRPGなのだろう……と思わなくもなかったんですがエッチな文章が好きなので購入してみました。
ところが実際プレイしてみると、マップ上での立ち絵や顔グラの表情くらいのビジュアル要素も結構な彩りと感じられたり、一部屋の中で主人公を操作して他キャラに話す→イベントのところに行く程度の少ない操作でも移入度が高められた理と、不思議な魅力がありました。テキスト主体と言ってもADVやノベルゲームともまた違う感覚です。
そして肝心の文章は、こういうゲームに相応しくとても質が高くていやらしいです。行為中の描写が優れているのに加えて、マップでキャラと一言二言かわす雑談も、かなり量が多く、またその内容が魅力的で、そういう部分の遊び心もいいなあと思いました。
独特の魅力と確かなエロさがある作品です。

傑作マゾ向けゲー、少女連鎖の続編。
　主な責め役であるまゆら様とメイドさんの声はやはり素晴らしいです。テキストの淫靡さも同様。
　今回の主人公はショタ(気弱系ではなく頑張って反抗しようとするタイプ)であり、また全作主人公が攻めを受けるシーンも3・4割あるので、実質ダブル主人公な気がします。本当の「主人」公はまゆら様かもですが。
　童貞であり、かつ射精もよくわかってないショタの魅力があるわけですが、こういう子は初体験の戸惑いや衝撃、恥じらいの描写が特に生きる反面、最初のそれがクライマックスになってしまいがちです。しかし本作では最初以降の堕ちていく過程もじっくり描いてくれていますし、前作主人公の快楽に染まったプレイも見せることでしりすぼみにならないよう工夫しているなと思いました。
　一作目から二年後に発売の作品ですが、一作目も古い故の粗はないのでまず一作目をプレイして、というのがいいんじゃないかなと思います。
　ちなみにwindows10で問題なく動きました。

M男性向けゲームとしては名作の呼び声高いのですが、実際プレイして確かにこれは凄いなと思いました。
　テキストは淫靡で絡めとり飲み込んでいくような情緒があり、それでいてくどさがなく読みやすいです。プレイも、屋内で行える快楽と羞恥系の責めをツボを押さえて取り揃えています。
　そしてレビュー欄でも名前の挙がっている、小さな女主人であるまゆら様が素晴らしいです。キャラクター性も言葉遣いも、そしてなんといっても声優さんの演技がとても良いです。余裕のある、ロリというより少女の声で囁いてくれます。メイドさんやもう一人の責められ役の女の子の声も素敵です。

主人公である「兄」がとにかく誘惑されたりエッチなことをされたりするゲーム。
設定が笑っちゃうくらい都合がいいんですが、だからこそフルスロットルで萌えとエロに突き進めてます。
文章も安定してますし、そして声優さんの演技がどのキャラも物凄く魅力的です。
体験版に結構なボリュームがあり、作品、そして各キャラの魅力が出ているのも購入を考える際にありがたかったです。

いじめられて、甘やかされて、好かれて、えっちなことをされる、という作品。
文章も徹底して健気なショタ目線なので、ショタになって色々されたい人にはオススメ。
いわゆる抜きゲーとしては日常の恋愛的ないちゃいちゃや可愛がられパートがちょっと多い気もしましたが、エロだけでなくほのぼのも好きな人はそこも嬉しいかも。
エッチなシーンは文句なくソフトエムのツボを突いてくれるなあと感じました。

リメイク作のようですが、元の作品は触れておらずこれが初対面です。
昨今少なくなった調教シミュレーションゲームというジャンルでの名作という話を聞いてプレイしました。
オリジナルは2001年、リメイクであるこちらも2005年の作品なので、システムの不親切さや所々の荒さをある程度覚悟していたのですが、ところがどっこいほぼストレスなくプレイできました。
スキップなどはとても快適ですし、クイックセーブ・ロードも使いやすく、更には1場面戻ってその日の行動を決め直す便利な機能もあったりします。
絵もほとんど安定していますし、声優さんたちの演技や音質はとても良いです。
文章は、所々の主人公のおちゃらけ方に時代を感じる部分があるものの、萎えてプレイできないというほどではありません。
調教中のテキストは、適度な文量にまとめながら興奮を煽る描写をちゃんと入れていてよいです。
全体として、名作の評があることに納得する作品でした。

よい作品です。

　絵柄はまず見ての通りとてもかわいく、また安定しています。戦闘中のドット絵も、主人公はよく動くしかわいくて、敵もちゃんと描かれていてリッチ観があります。

　システムやユーザインターフェースは分かりやすいですし、マップなども不必要なストレスがかからないようになっています。
　文章も安定していて、というか上手で読みやすいです。キャラクター性もよいです。

　そしてえっちです。かわいい系の絵柄なのに違和感なくエロス展開をできています。過程としては敗北or淫刀の力が街で急に発動して目の前の人と、ということが多いですが、プレイ内容は色々バリエーションがあります。
　主人公が割と真面目なよい子なのでエロが凌辱的すぎて悲しい気持ちになるのでは、と序盤は心配したのですが、意外にもそうではなく、ある程度困りつつも「うー、やられちゃった/やっちゃったなあ」というくらいなのでエロシーンを見て悲しくなることはないです。刀の能力を強くなるためにある程度受け入れてるということと、人間でなく妖怪だからということで、その「よい子だけれどセックスで落ち込みすぎない」という部分も頷けて、引っかかったりしません。

　全体として、ゲームの勘所を押さえた上で丁寧に作られたという印象で、とてもよかったです。