CLYNELISHさんのレビュー一覧

とにかくHシーンの質の高さに驚く。
ほとんどのCGに瞬きと2コマループのミニアニメーションが実装されており、ただでさえ質の高いフェティッシュなイラストへの没入感を、さらに大きく高めている。
シーンのテキストもしっかりとMシチュとして過不足がない。全体的にマゾ性や変態性をハートマーク入りでややきつめに言葉責めされる感じのものが多く、ロリキャラに罵倒されるシチュが好きな人にはかなり刺さるんじゃないかと思う。
どちらにせよ質・量ともに500円ちょっととは思えないほどのクオリティの作品。絵の雰囲気が好みであれば是非購入をお勧めする。
なお、あえて難点を挙げると、好みの問題ではあるが、戦闘バランスがややシビアで癖があるように感じる。RPGに慣れている人であれば問題ないとは思うが、RPGが苦手な人の場合は体験版をプレイして感覚を確かめたほうがいいだろう。

とにもかくにも絵が良い(顔が良い的なニュアンス)

まずシナリオ的には「サキュバスを殺す」という導入やタイトル画面のクールな絵面も相まって、「ははーんさては血と硝煙の匂いに満ちた身体が闘争を求めるシリアス要素だだ盛りのストーリーだな?」と思っていましたが蓋を開けたらシリアス要素ほぼ無しのあまあまおねショタものでした。人死にも出ません。僕は心の弱いマゾなのでそういうの良いよねと思いました。
話の長さ的にはSTGらしい小話程度なのでほんとさっくり終わります。ADVとしての厚みを求める方には向かないと思いますが、手軽にキャラの魅力だけ把握して後はエロはよな方にはちょうどいいと思います。

STG的にはそんなに難しくなくイージーなら初心者でも初見でクリアできるかなって難易度です。いわゆる弾幕系ですが1ボスあたりに何個もお題があるタイプじゃないです。どちらかというと弾幕STG風ミニゲームなので、ガチな方は物足りないと思います。弾幕そのもののアイデアは割と面白いので個人的には結構楽しめました。

エロシーンはかなり良いですね。おおむね体験版に収録されているクオリティのシーンが計14個存在しています。ショタがハートマークいっぱいで喘ぐ系のテキストなのでそういうのが好きな人は是非。シチュに関してはCi-enの2020年08月20日付け記事でまとめられてるのでそちらも参考にどうぞ。一点だけ体験版との相違として、主人公のショタの顔がちゃんと見えるCGが体験版のシーン以外にないです。僕はテキストで主人公の感じてる描写がちゃんとあるのでそんなに気にはなりませんでしたが、そこにこだわる方はご注意を。

個人的にはエロシーン目的で買ってかなり満足しました。特にステージ4の子の敗北シチュはヤンデレと言葉責めが好きなマゾ的には刺さりました。

おふだもとうとう三作目
元々ci-en配布の番外編として制作されていた関係上、序盤はいささか足取りがぎこちないが、中盤を超えるころにはいつもの、いやいつも以上に熱いおふだの物語が躍動する
今回はシリアスが強めで、主人公の意思と迷いに焦点を置いているため、全体的に幾分か陰鬱な展開になっているが、その分ラストにたどり着いた時のカタルシスはシリーズ最高潮だろう。というか白念格好良すぎるんだよぉ!メス堕ちしまくってるくせにさぁ!お前はよぉ!
キャラの魅力的には本作の重要キャラであるお茶しばきおばさんが実に良いキャラをしており、ある意味おふだらしさを体現するノリをかましてくる。そういう意味では本作はシナリオゲーであると同時にキャラゲーとしても高い水準を維持しているといえるだろう。

以下余談。
本作のテーマはストイックかなあと個人的には思う。今回白念に与えられる称号である求道者とはよく言ったもので、物語は一貫して主人公のストイックさと敵対者のストイックさのつばぜり合いが根底にある。また戦闘評価システムを導入し、より高得点を目指すやりこみへの誘いを設けた部分もこのテーマに沿うものだろう。毎回そうなのだけど、こういったゲーム全体のデザインの一貫性こそがこのシリーズの強い魅力になっていると言える。

すごいフェティッシュというか、身体の没入感がきわめて優れた作品です。女体や、女体に付属する衣類に手やペニスが触れた時の質感を、身体的により伝わるような書き方をしています。
スカートがまくられ、太ももがペニスに添えられたときの柔らかさと重量感、まくり上げた白いお腹のすべすべとその近くにある下着の凹凸に擦り付けた時の感触。そういったものに興味がある方には堪えられないテキストでしょう。
舞台上の小物への主人公への反応がかなり細かく作りこまれている点も、世界観への移入度を深めており、上記のエロスへ一役買っています。
シーン自体はかなり甘々で、やや言葉責めもされますが、優しくからかう感じのものが多いです。
また全体的に自分の変態制を自覚させられるような、その上で相手の女の子に受容して貰えるような描写が多く、前述の身体感覚や、シーンの甘々さと連動して、かなり抱擁され感の深度が強い作品になっています。
テキスト主体ですが、非常に独自性のある作品です。エロいというよりは淫靡という感じでしょうか。体験版をやって何か反応するものを覚えたのであれば、購入をお勧めします。
プレイ傾向として目立つのは太もも、下着、胸です。この辺りが好きな方も是非。

ちょっと変な世界を舞台にした、コミカルでやさしいRPGです。
各種テンポの良さ、世界観のユニークさ、キャラの掛け合いの面白さなど、どれもが高水準です。やや細かい所に大雑把さを感じる部分がなきにしもあらずですが、全体を通してみれば、ストレスなく癒されながら笑いながら遊ぶことのできる良作です。特に話の段取りの立て方、音楽面のチョイスなどは固有のセンスを感じさせます。
Hシーンについては質量ともに問題なく、シチュとしては基本、絵柄通りの甘い感じの男性受けです。そこまでキツめのものは無かった印象なので、思いっきり罵られたいとかじゃなければ満足できると思います。おねショタ感は割と高めなので、そちらに趣向がある方はお勧めです。
一点気を付けるべきなのは、各マップで入手できるマンガです。これは作者の方がおそらく過去にどこかで公開された、この作品本本編とは無関係のミニマンガを再掲載したものだと思うのですが、作者の方が過去リョナ系の人だったこともあり、これらの漫画の内容はほぼそう言う感じの代物になっています。そんなにキツい描写があるわけではありませんが、本編のテーマとは大きく乖離していますし、苦手な方は漫画はスルーした方が無難でしょう。

はいそこのあなた、とりあえず体験版をやってみてください。中々いい感じの雰囲気とキャラですよね。マップの作り込みもいい感じだし。……ここで気に入ったらもう購入ボタンを押していただいても構わないのですが、一旦最初のダンジョンクリアまで進めてくださいな。30分も要りませんから。あ、ここでサンちゃんのアレっぷりを気に入った方もいるかもしれませんが、そこもちょっと後回しにしてください。……はいクリアしましたね。そしたら卓上にある光ってる本を調べてください。いわゆる回想部屋です。はい、入りましたね。

どうですか。
この空白マスの量は。

これ全部エロシーンです。しかも左側については再戦敗北でのテキスト差分まであるので実質二倍です。この値段でこれはいろいろと頭おかしいと思いませんか。僕は生まれて初めて某スーパーに入店した時のことを思い出しましたよ。

さらに言えば本作、進行ごとに町の人々やダンジョンのキャラたちの会話変化があるのですが、そのキャラ数が膨大な上に、進行の区切りが明らかに10以上あるので、キャラとの会話を楽しむだけでも相当な時間が削れます。あ、ちなみに会話は2回話しかけると内容が変わります。テキスト量どうなってんですかね。

とりあえず体験版でのエロシーンが気に入った方は是非とも購入をお勧めします。なおバーンさまも納得の鬱要素ゼロのやさしい世界なので日々の労働で心の器が壊れそうな方も安心してご利用いただけますよ。あ、あと足コキも差分込みで15シーンくらいあったと思うので、そういうのがお好きな人はどうぞ。

題名の風光明媚さに誘われて購入してしまいました。記録的な猛暑の続く今日、スライムの冷たい身体を味わいながらの逆レイプには格別のものがございます。

さて、本作については缶ジュース程度のお値段で尺・内容ともに十分な甘々系の逆レイプシチュエーションを楽しめます。数こそ片手の指で数えるほどしかございませんが、引き伸ばすような演出もありませんし、スライム好きにはツボを抑えたテキストであるため、その筋の方にもご納得頂けるものとなっております。

またゲーム面に関しましても、意地悪要素の無いほどほどの脱出ゲームであり、ちょっとした時間つぶしにはもってこいだと思われます。

一点気になる部分としては、スライムに責められる際のSEの一部に所謂バイブ音が使用されており、ヘッドフォンなどを利用されているお客様には少々びっくりする可能性があることです。そのためプレイ時の音量は低めにすることを推奨させて頂きます。

まあイラストを見て下さい。めっちゃ可愛いと思いましたよね。じゃあ買いましょう。大丈夫です。めっちゃ可愛いので。

内容的には非常にシンプルな構成のイチャラブものです。話の運びに無駄が少ないため、長編をよく聞き慣れた方には、逆に短いと感じられるかもしれません。

この作品の魅力としては、やはりキャラの可愛らしさに尽きるでしょう。

ふるまいの愛らしさについては言うまでもありませんが、それに命を与える主役たる声の質が抜群です。この手の音声作品ってイラストから受けたイメージと実際の声が乖離してしまうことが多少起こってしまうものですが、本作の場合はこのイラストの美麗さ、可愛らしさを声が完璧に再現します。正直ここまでマッチングするのは稀有なレベルです。

見事なのは、二人のヒロインの可愛さの底に根付く情の深さをきちんと声に乗せられていることです。シナリオ上では殆ど明言されていない所で、しかし確かににじみ出てくるキャラクターの根っこを、こうも自然に描き出すことが出来るとは思っていませんでした。このおかげで、余り長くないシナリオの中でも、彼女たちの可愛さが記号的にならず、しっかりとした質感が産まれています。

イラストを見て一目ぼれした方、最近「可愛い」が足りていない方には是非おすすめです。

なお男性受けタグはついていますが、「やや受け」位のシチュがあるだけですので、本格的にMの方はあまり期待しない方が良いかと思います。

個人的にはもっとMシチュを増やした、というか華鈴ちゃんにもっと言葉責めして貰える続編が欲しくなりました。出してください何でもしますから。

本作は「片道勇者」や「WOLF RPGエディター」などで同人ゲーム業界にその名を馳せる『SilverSecond』が2005年に発表した初のシェアウェア作品だ。

今から13年も前のゲームである。今日の同価格帯の同人ゲームと比べれば、ボリュームは明らかに少なく、また表現やノリについても古臭さが否めない点も多い。しかし、本作はそれらの点を差し引いても、今なお傑作であると呼ぶにふさわしい魅力を兼ね備えている。

その筆頭がギャグである。
たとえば、あなたが魔法少女モノを書くとして、変身するときの呪文はどのようなものにするだろうか。たとえばあなた、敵の首領に囚われた主人公とヒロインの前で、悪役たちの内面描写をするとき、どういったことを描くだろうか。
本作はこういったシーンのすべてに抱腹絶倒の回答を用意している。畳みかけるような超展開の嵐、魅力的なキャラクターが織りなす躍動感溢れるボケの洪水。「一体どんな脳をしていればこんな発想できるのか」というような超センスのギャグがすみずみまで満ちているのだ。

また本作は公式で二次創作のフォーラムが立ちあげられており、ゲーム上素材を用いた3000作近いユーザー作品を遊ぶことが出来る。その中には本編に負けないほどのエネルギーに満ちた作品も多く、じっくり1年は楽しめるほどの化け物コンテンツにもなっている。

惜しむらくは非公式に立ちあげられていたｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝな二次創作の掲示板が、某社のサービス終了に伴い、ネット上から永久に失われてしまったことだろう。私は残念なことに保存し忘れていたので未だに夢に見るほど悔しい想いをしている。……誰か持ってませんかね?……どっかに上げてくれるとすげえ嬉しいのですが。いや新規に書いていただいてもいいんですよ。スケイルさんとかこんなえっちなのにもったいないと思いませんか……ねえ?

まず前作と比べて相当テンポが良くなってる。ストレスは大分緩和された。痒いところにはだいたい手が届く。かなり意見を吸収して上手く作ってる印象。

エロは安定。この部屋の湿度が10%上がりそうな感じ、どういう脳みそしてたら作れるんだろう。ただキャラが増えた分、1キャラに対する没入度は下がったと思う。

ストーリー方面を言えば、やっぱりキャラが増えた分だけ、ちょっと散漫で矢継早な印象。でも個々のキャラはとても魅力的だし、相変わらずの会話のキレの良さは健在。プレイ開始から最後まで退屈すると言うことは無かった。

何より話の熱さが前作以上。特にラストバトルは物語を通しての流れが丸ごと昇華するので、滅茶苦茶燃える。

プレイ時間は8～15時間くらい、大変おすすめ。



以下余談。

ところで本作のテーマは恐らく「諦めないこと」なんだけど、このテーマがストーリー面、キャラクター面だけではなく、ゲームシステムの面としても一貫している。

意地悪なトラップに返り討ちにあい、手ごわい妖魔に何度となく吸い尽くされながらも、諦めずに挑み、知恵を巡らせ、耐え忍びながら勝機を伺い、やがてそれを掴みとる。

こういったプレイ体験がストーリー、そして主人公のキャラクター性と紐づいて、相互に補強しあっている。ようするにゲームデザインの根幹部分がとても美しい。

開発期間1年弱で、こういった作りを考え、実現できてしまうというのが恐ろしい。つくづく才能のある作者さんなんだと思った。