一陣の光さんのレビュー一覧

"なぱた"先生のカバーガールも眼福な”comic快楽天”2021年03月号。印象に残った掲載作品は、怖がりな彼女をもつ男子主人公が緊縛しながら初体験に挑む…”八尋ぽち”先生、鮫歯でレディースなヒロインはショタな男子主人公にベタ惚れで…”八樹ひより”先生、雪で電車が止まって帰れなくなったヒロインが初めて訪れた男子先輩の部屋…”ICHIGAIN”先生などなど、充実の一冊。

自身がポニーテールにする姿や”お姉さん”を
ポニーテールにしてあげる仕草を丁寧に描く
”秋津貴央”先生の『ポニーテール愛』溢れる
表題作・6食目～10食目と番外編を収録した、
二巻目。
印象に残った収録作品は、”環”からのリクエ
ストにこたえ、インスタントラーメンを作る
ことになった”舞”。トッピングに悩んで…な、
「10食目・お母さんのラーメン」。
読んでいて感じたのは、”秋津貴央”先生のな
みなみならぬ『ポニーテール愛』。前述した
ように、登場人物がポニーテールする描写が
繊細に描かれていて、好印象でした。話が進
むにつれて、無表情だった”環”が感情豊かに
なってゆくのも見どころな、表題作の二巻目。

義母・ショタものをスッキリしたコマで
描いていたのが記憶に残る”黒岩瑪瑙”先
生、雑誌”コミックメガストアDEEP”と、
”コミックホットミルク濃いめ”へ掲載さ
れた短篇・四作品を収録した、デジタル
単行本。
印象に残った収録作品は、下界からは隔
離された山間地で、村唯一のオトコであ
る”梓”様を大切に守り育てる”由美”以下、
村のオンナたち……短篇「多根比瑪村」。
自らのカラダでオンナを教え、精通へと
導く”由美”の存在感が秀逸な、お話でし
た。
読んでいて印象的だったのは、官能小説
もかくやという、ねっとりとしたストー
リー展開を、スッキリとした絵柄で描く、
そのセンス。太い描線を用い、インクの
濃い絵柄で描かれることの多いストーリ
ーへ軽快な読み心地を提供していました。

”愛上陸”先生の美麗な表紙が眼福な”comic失楽天”2021年02月号。印象に残った掲載作品は、卒業後付き合い始めて四年のセックスレスが気になるヒロイン…”かゆみ止め”先生、人気作家が筆を折る覚悟を決めて最後の執筆場所に選んだのは寂れた旅館…”東出イロドリ”先生、彼氏が競馬でつくった借金をカラダで返済する彼女…”あおむし”先生などなど、電子書籍に最適化された誌面がうれしい一冊。

過去の記憶から大人びている、と思って
いた”ひなた”の子供っぽい感情にほっこ
り…”桑佳あさ”先生、表題作・第69話～
第77話と特別編を収めた九巻目。
印象に残った収録作品は、同級生”咲夜”
が、隣りの学区へ引っ越すことを知った
”ひなた”。”咲夜”本人が、そのことを話
さない事へわだかまりを感じる”ひなた”
は…な、「第69話」。
読んでいて感じたのは、その行動や思慮
深い気遣いから、大人びていた印象を持
っていた”ひなた”の子供っぽい一面。外
見と内面との同一性にほっこりしました。

お相手の気持ちを大切におもんばかる二人を
丁寧に描く”田村茜”先生の、お人柄を感じさ
せる…表題作・第44話～第49話を収録した
九巻目。
印象に残った収録作品は、”博基”と二人きり
になったことを単純に喜んでいた”信子”。が、
ホテルの一室で、”博基”を『男』として意識
した途端に怖くなる”信子”の、気持の揺らぎ
を繊細に描いた「第45話」。
読んでいて印象的だったのは、”田村茜”先生
の、登場人物を大切にしている、お人柄。作
中の、”信子”の気持ちをおもんばかる”博基”
の姿勢・態度に、”田村茜”先生のお人柄を感
じました。お相手から大切にしてもらってい
る、という実感から、更に、自分もお相手を
大切にしてゆこう、という気持ちを育んでゆ
く二人が、まばゆく見える、表題作の九巻目。

今年の冬は例年になく寒くないですか?。温もりを望むなら”comic快楽天ビースト”2021年02月号。印象に残った掲載作品は、教室では会話はしないけど下校する時漫画の話で盛り上がる同級生男・女が一度のセックスで関係性が微妙に…”Pennel”先生、昔のゲームが共通の話題なひっそりオタクの同級生男・女に突然持ち上がる告白話…”イゲドアハ”先生、地下アイドルを六年続けたヒロインが溜め込んでいた性欲を爆発させる処女喪失セックス…”鬱ノ宮うかつ”先生などなど、欲望を解放させる一冊。

主に登場するのは、男子主人公”眉村くん”と
ヒロイン”束見さん”に”飯田橋栞さん”の三人
のみ。他の生徒が来ない、寒い校内の図書室
を舞台に、童貞と処女二人が互いのカラダで
オトコとオンナを学んでゆく…”師走の翁”先
生、表題作#1～10を収録した、単行本。
印象に残った収録作品は、念願の暖房設備工
事が完成した図書室で、3P・生、に挑む三人
を描いた「#10(最終話)」。
読んでいて印象的だったのは、最初、キスす
らもためらっていたヒロインが、話が進むに
つれて、互いのカラダで童貞・処女を卒業し、
興味のままに、セックスの深淵を探ってゆく
流れを繊細に描きあげてゆく”師走の翁”先生
の老練な筆致。読み手が安心感を抱いて、作
品世界へと没頭できる展開・構成力は、手練
れな”師走の翁”先生の真骨頂だと、感じまし
た。
既刊の「ヌーディストビーチに修学旅行で!!」
では乱交と純愛を、既刊「円光おじさん」で
は竿役に徹する記号的な男性キャラを表現と、
作品ごとにチャレンジングなテーマ性を据え、
取り組む”師走の翁”先生。オーソドックスな
設定から、自らの独自色をどこまで盛り込め
るのか、に挑んだ本作。その円熟した描き込
みから満足度が際立って高い、読後感が保証
されていました。
安心感をもって、お勧め出来る一冊。超良作。

”ホムンクルス”先生の美麗な表紙が眼福な”comic快楽天”2021年01月号。400ページ越えの大ボリュームは、まるでお年玉。印象に残った掲載作品は、親が再婚し驚くほどあっさり義姉弟となったけどそれは早とちりだったと気が付いた義弟…”ホムンクルス”先生、女性バイヤーに巨根を武器に売り込みを図る食品メーカーの男性営業社員…”馬鈴薯”先生、社内のOLにいまいち評判の良くない男性主人公がバーで知り合った老女から貰った香水で…”ヨイコイtt”先生などなど、堪能できる一冊。

今号より月刊に復帰して電子書籍へ最適化した誌面構成となった”COMIC失楽天”2021年01月号。印象に残った掲載作品は、二か月前に恋人同士になったヒロインと男子主人公でしたが彼氏のマイペースなセックスに感化されてゆくヒロイン…”ます”先生、親から受け継いだ看板屋を盛り立てようと奮闘する女性二人…”utu”先生などなど、年の初めに、いろいろめでたい一冊。