ささまるさんのレビュー一覧

多少重苦しい話もありますが、基本的にはハッピーエンドで安心して読めます。
絵は味絵とでもいうのか、きれいに整った絵ではありませんが、思春期の少年の透明感や質感を非常によくあらわしていると思いました。特に最後に乗っている合唱部の少年の話がおまけの成長後も含めて、その瞬間にしかない瑞々しさを感じられて良かったです。

単純な色恋ではなく、ゲスや痴漢、依存や変態プレイなどをテーマに様々な倒錯した感情が詰まっています。泣き顔をはじめとして表情がうまく、どのお話でも最後に登場人物が見せる表情が、その人の歪みをはっきりと伝えてきます。人によって評価の分かれる話もありますが、そこまで後味の悪さはなく、コミカルなお話もあるのでお勧めです。

まず、絵がきれいで読みやすい。
デフォルメしたギャグ調の絵も可愛いし、青年も筋肉質というよりは肉がついてふっくらと柔らかそうな感じで、実用性が高いかと。

11の短編が収録されていて、両片思いのすれちがいや離れた親友や幼馴染とのお話があります。
ほとんどの話がきっちりハッピーエンドで終わるので安心して楽しめました。
際立った特徴があるわけではないですが、アベレージが高い良作だと思います。

童貞であるという弱みを握られて寮長の大空に調教される太陽。
処女を奪われるだけでなく、中にローターを入れられ、貞操帯をはかされます。
バスケの授業中に皆の目の前でイってしまう太陽が非常にエロい。

タイトルには3年間とありますが、作中は精々数日間の話です。
大空には執着は見えても愛情は見えないので、この後の3年間でどうなったのか非常に想像を掻き立てられます。

絵柄がすごく好みだったので購入しました。BLっぽい?絵ではないけど、生活感が感じられて、男子大学生の大学寮という舞台にマッチしていたと思います。
劇的な演出や印象的なセリフではなく、普段の生活や、なにげない会話を積み重ねて楽しむタイプのお話です。

ちびっこ柔道部の小宮におにいちゃん気質な大野が惚れ込むところから、二人の恋が始まるわけですが、とにかく小宮が潔くズバズバと物事を進めていくので展開が速い!
普通なら、葛藤や逡巡がありそうな場面でも即断即決なので、小気味よく物語が進む一方、もう少しくっつくまでの過程をゆっくり見たかったなーという気持ちも…
まあ付き合うまでスピード感がある分、付き合ってからの二人の様子はゆったり楽しむことができました。

お兄ちゃん気質の大野もなかなかですが、ちびっこのこみやが非常に潔く男前。それだけに、たまに見せる赤面や泣き顔が可愛いです。
二人の続きがもっと読みたいなーと思いました。

9編の短編が収録されています。

わんぱく少年や、やんちゃ少年、気弱な少年が一歩を踏み出す等の話が多いのですが、特筆すべきは、それぞれの短編がいずれも違った切り口で描かれていることです。
昭和の遺伝子から再生されたわんぱく少年たちの住む島が舞台のSF「ジェラシックわんぱーく」、痴漢+学園ラブコメ「上だけ学園」、少年たちの熱いホビーバトル「イタズラハンド」、僕と幽霊と転校生のひと夏の友情を描く「幽霊と僕と夏休みの宿題」、ゾンビになった親友と死んでも一緒にいたいと願う終末的ホラー「生きとし死せるもの」等、色々なジャンルをショタ漫画というフォーマットで楽しめます。

まんま児童誌のような可愛らしい絵柄なので、人を選ぶかもしれませんが、男の子は皆かわいいので、ショタ好きな人であれば間違いなくお勧めできます。

「天然童貞」オナニーを知らない幼馴染に教えてあげている途中、我慢できずにエスカレートしていく二人の様子が可愛い。
「教師のヤラしい泣かせ方」自分でローターを仕込んで教室ではいたまま出してしまう先生の堕ちっぷりが素敵。

個人的には上記の二編が特によかったが、幼馴染、不良×教師、後輩×先輩、同級生、いとこ同士、ケイタイ擬人化等、バリエーション豊かでいろいろと楽しめます。お話によっては脅迫して体を迫る要素もありますが、体を重ねるシーンでは皆一様に気持ちよさそうで、情が通ってるのがわかるので不快感は会いませんでした。
童貞要素はそこまで強くない…かな?

いくつかの短編が収録されていますが、いずれも腹黒の攻めと目つきが悪かったり、少し不良が入ってる受けのお話。

表題作の「好きだけど理不尽」も、親友を独占したい気持ち、置いてきぼりにされる気持ちでぐるぐる考えてしまう笑介が可愛いですが、個人的には「我慢できない」の後輩と先輩のカップルが素敵でした。「好き」「一緒にいたい」という気持ちとは正反対のことを口走りながら焦ってしまう先輩も、腹黒かと思いきや大好きな先輩の気持ちが読めず余裕のない後輩も、どちらも可愛かったです。

憧れの先輩をものにするため、勉強を教えてもらうを口実に家に通うと、そこにはブラコンの先輩の弟がいて…?

恋敵であるはずの二人が少しずつスキンシップを取るうちに育まれていく、好きという気持ち。
真っ赤な顔で、憎まれ口を叩きながらも甘えたいのがミエミエの弟がとても可愛い。
「年上の人」以外の二編もそうですが、最初はいがみ合いながらも、少しずつ好きあっていく、という過程が楽しめます。

12の短編が入ったショタ短編集。
人の上に立つべく厳しくしつけられた生徒会長が恋人に甘えまくってしまう「生徒会長シリーズ」が分量的に一番多く収録されています。

すべてが男の子同士の話ではなく、女の子×男の子の話も3つほど入っていますが、いずれも男の子側に焦点を置いた描写なので、ショタ好きの人なら問題なく楽しめるかと思います。
同級生同士でリバの話も多く、気持ちの良いことに忠実な男の子たちが実にかわいいです。