にゃにゃしさんのレビュー一覧

・シナリオについて
非常に良かった。何が良いってキャラクターが良いです。
登場するキャラ達は大体狂って…いや、個性的で、その独特なノリと行動で面白可笑しく復興を支えてくれます。しかし、そんな彼・彼女達の背景には決して軽くない過去や思惑があり、絆イベント内でその一端が垣間見える事もあります。私が特に面白いと思ったのはそんなキャラクター同士の繋がりで、ただただ仲の良い仲間というだけではなく、その内には過去のしがらみや嫉妬心、復讐心等々、生々しい感情も同時に内包されていて、何かキカッケがあれば崩壊しうる人間関係、あるいは行動理念がドラマを見せてくれました。
そして、断片的に語られる多くの点がストーリーの進行に従って考察の余地を残しつつも線で繋がっていく様は本当に面白かった。そして最後のアレですよ、アレが本当に考えさせられました。

・ゲーム部分について
こちらも面白かったです。前々作の浮遊都市から進化させたシステムで自動戦闘やAI設定など遊びやすい工夫がとても良心的だと感じました。難易度も選べて詰む事はほぼほぼ無いんじゃないかと思います。
バランスですが、こちらはやり込むと途端にヌルゲーと化します。絆イベントやストーリーの進行等でスキルを覚えますが、中々にチート級なものもあり、文明発展やアイテム強化とあわせて超強化できるのがその理由です。まぁ、それが楽しくもあるんですけどね。個人的にはもう一つか二つ、難易度が欲しいと思いました。

・エロに関して
キャラ数がキャラ数なだけに多いです。実用的なのも多いと思います。個人的にはエロシーンではないけど、第2部のリーネの絆イベント全般は凄い良かったです、ハイ。
難点を挙げるなら、好みのキャラに好みのシチュがあるかどうか、でしょうか。という訳でアディショナルスクリプトを皆も作ろう(提案)

物語を開始すると、プレイヤーは広大なMAPにポツンと放り出されゲームが開始されます。
自由度がかなり高く、ヒロインの強化、建築、資源の確保、外交、探索･･･やれること、やらないといけない事は多く、ゆっくりと腰を落ち着けて遊びたい人向けだと思います。

難易度は自分で選択できる項目も多く、救済措置もあって詰むことはほぼ無いと思います。逆によりハードな内容でプレイすることもできます。

ゲーム中に数多くの女の子が仲間になりますが、ただ多いというだけではなく、それぞれがイベント等で物語のバックボーンや前作に繋がっていたりして、世界観に上手く落とし込んでいたと思います。
えっちシーンに関しては短く淡泊と言わざるを得ませんが、この女の子の数ですしそこはしょうがないし、そうすべきだと思います。恋人以上になればいつでもシーンに行けるのは良かったです。

敢えて難点を挙げると、女の子が性行為や出産にあっさり応じていたり、出産によって生まれた奴隷が即労働力として消費されたりしますが、これらはイベントで少し触れられるのみです。他にもご都合主義な展開はありますので、こういった点が気になる人は避けた方がいいのかなと。
個人的にはこのあたりを深く掘り下げるとゲームが面白くなくなってしまうと考えるので、正解だとは思います。

何にせよ、本当に面白いゲームです。
秋の長夜に如何でしょうか。