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2017年06月08日
このサークルのファンとして偏った感想になります。
物語の中で扱われる事件に対して意外な展開や伏線回収があるのは謎解き系作品のお約束ですが、そういった要素に身構えていた上でさらに意表をつかれて面白い。
謎解きについては演出やセリフ回しで上手く誘導され、それほど考え込まなくても自力で正解を導き出したように感じる気持ちの良さがあります。疲れない、けれど複雑な話が理解できる。
頭を使うシリアスな部分が魅力的なので、エロシーンはやや異物感を覚えました。
その他、話が濃密な分、ボリュームが少ない。
このサークルの過去作品と直接関係はないですが「アンチバタフライエフェクト」、「未来からのキャットライン」を先にプレイしておくとより楽しめます。むしろ過去作品を知っている人へのファンサービスに近い小ネタが多いです。本作をプレイ後、過去作品を観て、2週目をやるのも良いかもしれません。
この作品の魅力はシナリオと伏線回収です。
ストーリーのレビュー
時間軸移動モノということで、世界観や種族の設定がきちんとつながりを持っています。
あれはこういう意味だったのかという「気付き」がたくさんあって気持ち良いです。
その褒めたい点を書いてしまうと初見の楽しみを奪ってしまうので書けないので惜しいです。
RPGとしてのレビュー
謎解き要素はありません。ストーリーはノベルゲーのように自動進行し、
話の合間に小規模のダンジョンとボス戦がある方式です。
シンボルエンカウント方式で、シンボルを避けるのは容易になっています。
戦闘は敵味方問わず力押しです。
レベル上げはあまり必要ではありません。
シナリオを読みたいだけの人には良い意味で低難易度です。
レベルアップ速度は遅いのでストーリーの序盤では戦闘はだるくて要らないとさえ思いました。
が、後半から敵キャラの強さなども世界観の一部として意味があること気付きました。
エロ要素の評価
寝取られや強姦といった要素を含みます。エロ目的でプレイする作品ではないと思います。
CG一覧機能といったコンプリート確認要素はないので振り返り見たい場合は途中セーブが必要です。
注意点
中盤で進行不能になりかけました。そのセーブデータで続投はできましたが、低レベルプレイだと進行不能になるかもしれないと危惧する箇所がありました。
買い物とバトルが自由にできる状況でのセーブは1つキープした方が無難です。