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ファンタジーエロではポピュラーなサキュバスがヒロイン…と思いきや、いわゆる淫魔は4人中1人だけです。この作品では人の精気を吸う魔物は全て淫魔という括りなので、他の作品なら吸血鬼や獣人に分類される娘も淫魔と呼んでます。
学園モノらしさもあまり無く、タイトルから想像する内容とは結構違いました。が、ヒロインが4人とも良かったので、個人的には気に入ってます。
ヒロイン達の人外的な部分が話のメインで、精神的な人外らしさが軽く描写されています。外見的にはほぼ人間(せいぜい猫耳程度)なので、人外マニアの方には物足りないかも知れませんが、ライトな人外好きにはオススメできると思います。
2013年08月30日
2013年08月26日
単独ヒロインっぽい表紙絵やタイトルですが、あらすじを見れば分かる通りヒロインは姫騎士・女将軍・メイドの3人います。一応、姫が本命ですが、作中の扱いにほとんど差はありません。エロシーンは順に、女将軍・メイド・3P・姫・姫・4Pと回数が多目で、物語とエロの比重ではエロ寄りな構成です。
姫は凄腕の騎士で「自分より弱い男とは結婚しない」と公言しており、実際に縁談相手と試合をおこなって断った過去があります。主人公は新米騎士で、将来はともかく現時点では全く歯が立ちません。なので、そこをどう解決するかが物語としての核になりますが、エロ寄りなこともあって割とあっさりしていました。
ヒロインの紗良は嘘をコロッと信じてしまう天然で、幼馴染の主人公はしょっちゅう騙してからかっています。そんなある日、またも嘘を信じたヒロインの、胸を揉むことになります。
騙してHなことをするというとロクデナシみたいですが、内心の葛藤描写で高校生男子の「性欲には勝てない」感じが出ていて、むしろ共感できました。
直後に反省もするので、普通ならこれでお終いとなるはずの話ですが、ヒロインの友人達が面白半分(応援半分)に嘘を教えて煽るおかげで、主人公の手の届かぬところで事態がエスカレートしていきます。
さすがに本番行為まで嘘絡みでしちゃうと感じ悪いですが、それは無いので安心しました。
全体として、コンセプト通りに天然ヒロインの突拍子もない言動が面白く、コミカルで楽しめる作品でした。
主人公は大国の王子ながら、歳の離れた兄がたくさんいて王位とは無縁のため、田舎の別荘で好きな絵を描いて暮らしています。そこに、小国の姫であるアイナが見合い相手としてやって来て——と、何と言っても舞台設定が非常にツボでした。
ヒロインのアイナは美しいだけでなく明るい性格と砕けた口調で魅力十分です。また小国の姫として、大国の王族との婚姻を非常にポジティブに考えているので、政略結婚にありがちな暗さがありません。
そんなヒロインにぐいぐい押される主人公ですが、絵描きとしての夢があるということで、誘惑に耐える理由づけと人間的魅力が出せています。
で、なんだかんだで相思相愛になってすんなり終わりかと思うと、一波乱起きて引き離されてしまいます。ここからは、私の好みじゃない結末になりそうな展開で進んでいくため、もやもやした気分で読んでいました。
が、最後は唐突な展開ではあるものの、「個人の夢」と「王族の務め」の落としどころとして個人的に納得いくものだったので、読後感もよく満足しました。