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2012年12月30日
全体的に女の子上位という感じで進んでいくツンデレボイスドラマ。
エロだけでなくストーリー部分も少し長めの尺が取られていて、2人の距離が次第に近づいていく様子が楽しめます。
告白して恋人関係になる前に、セリフ自体はツンだがその中にしっかりデレが見え隠れするような良い演技をしているのが好印象でした。
最後の騎乗位エッチでの豹変っぷりというか搾り取り具合にはちょっと驚いたかも。ストーリーもエロも充実してて満足な作品です。
細かいことですが、作中でまのマギの内容について少しだけネタバレ?があったりするので気になる人は用心するといいかも知れません。
近親相姦などの決して万人向けではない表現や、流行とはおそらく離れた絵柄のCG等、独特な作品ではありますが、だからといって食わず嫌いをしてしまうのにはあまりに勿体無いほどの良く作りこまれた作品です。
主人公は記憶喪失でストーリーが進むに連れて過去を思い出していくのですが、周りの登場人物たちのほとんどは主人公の過去について何かしら思うところがあるようで、そんな人達と関わりながら、大切だったはずの過去を思い出しそうで思い出せないもどかしさ、あるいは思い出してももう手遅れだったときの喪失感などの主人公の心情は、主人公の過去について知らないゲーム初回プレイ時の我々プレイヤー自身と容易にシンクロします。そこにさらに立ち絵と背景とテキストと音が揃ってひとつの退廃的・伝奇的な雰囲気を醸し出していて、作品への没入感が高められています。
ストーリーは一筋縄ではいかないつくりになっていて、CG・回想を一度フルコンプしただけではこの作品を味わい尽くす事は出来ないでしょう。事実、自分はフルコンプ後にもう一度最初からプレイし直したときが、この作品に最も心を奪われていた時間でした。特に、最後に出てくる選択肢でどれを選ぶか・・・自分は20分ほど迷った末に、2番目の選択肢を選びましたが、人によっていろいろ見方や解釈が変わってくるでしょう。
何年も前に発売された作品らしいですがそれでも、ごく最近プレイした自分はレビューを書かずにはいられなかった。
お勧めしたい作品です。
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