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○番煎じと言うなかれ。ただの催眠ではない。
「甘味」に特化した、とても不思議な作品。サイトのほうで、フリーで公開している音声もあるので、そちらもお勧め。
極端に露骨な表現はないが、その分、溶けたチョコレートが、ぽたり、ぽたりと垂れるような感じで、別の世界へ誘われる。
声優さんの実力は折り紙付だが、特に催眠は、シナリオに不自然さがあると、実力派の声優さんでもカバーしきれない場合がある。その点、この作品は、シナリオがよくできていて、自然に受け入れられる。一度目は本当に寝てしまった(催眠ですから)
時々、右から左、左から右と、ゆっくりと動く(動かされる、転がされる)感じも、何とも言えずいい。上品で、それでいて、確かにエロい。
解除音声と寝息が付いている。
解除音声は、最終的に、もう一度別の世界に誘っているよう気もするが、それもまた一興。
ジャンル分けがものすごく難しいのも、既成作品の枠に捉われない、独創的な作品ということの表れでしょう。
エロい。けれど怖い。
このメイドさんにとって、「女」であれば、それが誰であれ憎悪の対象となるという、ある意味究極の純愛を描いた作品(すみません。これ以上はネタばれになるので)
十分(じゅうぶん)なボリュームの本編が一つに、おまけ(これはこれで楽しい)、体験版という構成。
この声優さんは、最近では催眠関連で有名だが、実際のところは、悩みのないような明るい役柄から、同サークル「白姫」シリーズに代表されるような、悲哀と自嘲の狭間にいる女性など、多様なキャラクターに命を吹き込んでいる。
夢の世界に誘(いざな)うような声を支えているのは、こういう確かな演技力だ、とよくわかる作品。そういう意味でも、催眠から入った人にこそ、ぜひ聞いて欲しい音声。
あえて言うなら、本編について、「アダルトボイス」としては、前編、後編くらいに分けても良かったかも。(シナリオ上、必要に駆られて連続させたのだと思うが)
アダルトの演技力(ものすごくエロイ)で盛り上がる→(そのまま続けて)狂気の演技力(ものすごく怖い)で震える、となってしまうから。
逆に言えば、そのくらい迫真の演技だと言うことなんですけどね。