小柳さんのレビュー一覧

主人公の男子生徒「田中はじめ」が催眠をかけた学校の生徒に性指導と称してさまざまなプレイを行う作品です。

特徴的なのが全校生徒、女子だけでなく男子も催眠にかけている点です。女生徒の本来の恋人である男子が頻繁に登場しつつ暗示にしたがって恋人が抱かれるところをそばで見守る場面が描かれるなど、優越感や背徳感を高める役割を担っています。
また冒頭に全員一度にまとめて暗示をかけることで、都度個別に催眠をかけなおしたり正気の人間との辻褄合わせといった展開を省略し、そのぶんのページをキャラクターを掘り下げる会話やメインシーンに割いているため、数多くの個性的な登場人物をさばきつつテンポよく読める巧みな構成となっています。

登場キャラは「性指導」を当然のこととして受けているうえに必ず気持ちよくなるように暗示をかけられているため、設定の割にはあっけらかんとしています。雰囲気が明るめなところもダークになりがちな催眠・寝取り作品としては貴重でないかと思います。

「一軒家外観3種」「アパート外観1種」「一人部屋6種」「寝室2種」「浴室2種」「トイレ2種」「リビング2種」「キッチン2種」「脱衣場2種」の他、銭湯、差分ありの公園、夜の公園、夜の駅舎、住宅街が収録されています。

一人部屋が6種ある点が特に有用です。いずれもこざっぱりとして青・黒・茶・メタリックなど落ち着いた色を基調としており、どちらかといえば男部屋向きだと思います。
リビングやトイレ、寝室は広く現代的デザインなので、高級住宅に向いています。

なお「駅舎(夜)」「公園(夜)」「左手にコンビニのある通り(夜)(雨)」の画像4種については「みにくる背景CG素材集『街編』part01」に同じものが収録されています。あちらには昼・夕方差分も併録されている点で異なりますので、これらを目的に購入する場合は両サンプルをご確認のうえ検討されることをお勧めします。

室内を中心に日常的な画像が13点収録されています。
1)青基調のこざっぱりした部屋(男性向け・窓あり)
2)生活感の薄い白っぽい部屋(女性向け・窓なし)
3)六畳一間の和室
4)美少女ポスターやグッズの並ぶ部屋
5)テーブル、ローテーブル、ソファのある広めのリビング
6)グリーン基調のキッチン
7)ブルー・メタリック基調の浴室
8)洗濯機・洗面台のある広めの脱衣場
9)ベランダとそこから見える近隣住宅の屋根・空
10)一軒家二階の廊下
11)一軒家玄関からみた家の中
12)道路広めの住宅街
13)白基調の小綺麗な女の子部屋

いずれも一般的な一軒家がベースに描かれていますので、アパート一人暮らしや高級住宅の生活空間としての用途には向きません。全体的に落ち着きのある配色で適度に描きこまれており、(1)(5)(9)(11)あたりは汎用性が高いと思います。

街中の画像を中心とした背景画像集です。
『街編』とはいってもビルや建物が並ぶ街並みは少なめで、商業施設・ショップ店内などの画像のほうが多く収録されています。

「広いカフェテラス」「シックなバー店内」「ファストフード店内」の3点は、煩雑になりがちな椅子とテーブルの並びも丁寧に、ほどよくオシャレで都会的に描かれているため特に汎用性が高いと思います。
逆に「ラブホテル風の部屋(2種)」「アダルトショップ風店内」「洋服屋店内」「ゲームセンター店内」はデザインやカラーリングが独特で垢ぬけない雰囲気なので、用途を選ぶかと思います。

「駅舎(夜)」「公園(夜)」「左手にコンビニのある通り(夜)(雨)」の画像4種については「みにくる背景CG素材集『日常編』part14」と重複しています。こちらの『街編』には夜以外の昼・夕方差分も収録されている点で異なりますので、これらを目的に購入する場合は両サンプルをよく見比べて検討されるとよいと思います。

公共施設・レジャー関連の背景画像が収録されています。
「電車内(縦向き)」
「路線バス車内(進行方向向き)」
「タクシー車内(横向き)」
の3点は交通機関として特に有用です。「観光(夜行)バス車内」もありますが、こちらは夜または雨天想定の暗いトーンなので、昼や晴天にする場合は加工の必要があります。

「屋内プール施設」「喫茶店」「遊園地」の3点は色合いがビビットで垢ぬけない印象を受けるので、やや使いにくいかもしれません。
「ホテルロビー(広め)」「ホテル部屋(ツイン)」「ホテル部屋(シングル)」は適度な高級感のある落ち着いた色合いで、汎用性が高いと思います。

温泉街の背景画像10点が収録されています。
1)男湯/女湯の入り口フロア(広め)
2)すのこ、竹の意匠のある木製湯舟
3)商業施設か広めのロビーのようなフロア
4)ピンクタイルの公衆浴場
5)シックなカラオケルーム
6)薄型テレビのある和の客室
7)湯気の漂う俯瞰の温泉街
8)大き目の石で組まれた露天風呂
9)甘味処のある道幅の広い温泉観光地風の通り
10)ロッカーの並んだ脱衣所(洗面台あり)

湯舟に関しては高級な温泉旅館には(2)、庶民的な浴場に(4)、ごつごつした露天風呂には(8)と、三種用意されている点で使いやすいと思います。また(5)(10)は普通のカラオケボックスやスポーツ施設のロッカールームなど、温泉以外の場面でも利用できると思います。

家庭事情により男のふりをして生活する「ヒカル」が一人の同級生に着替えを見られてしまい……というお話です。ヒカルは男っぽい話し方で一人称は「ボク」、相手男子のことは「キミ」と呼びます。

秘密をネタに脅されるパターンではなく、黙っていてくれることを条件にしていたはずがなぜかあれよあれよと仲を深めていくストーリーです。
お互い性的な経験は薄いが興味は人一倍ある思春期の男女なので、行為を重ねるたびに気持ちよさや相性のよさに気づいて自然と好き合う関係になります。性欲を持て余す若さ、最中の品のない喘ぎやセリフが、男装でクールに決めている日常とのギャップで引き立つ構成になっています。

セリフや心理描写がヒカル側のみで構成されている点も大きな特徴です。相手の男子は顔の詳細な描写もないので、男キャラによる言葉責めや会話がほしいかたには物足りなさがあるかもしれませんが、男性キャラに個性を求めない場合や、女性キャラに感情移入するタイプのかたには集中して読みやすい作りになっていると思います。

内定を餌に就活生が面接の場で侵されてしまうお話です。

冒頭に男性経験の有無などを言わせるシーンがあり、最中も内定をちらつかせての脅し文句やそれによる葛藤などがセリフに反映されています。女性側の心理描写や男性キャラの下劣感も重めなので、面接シチュエーションや言葉責めが好きなかた、男性優位の凌辱ものを手短に楽しみたいかたに向いていると思います。
衣装は最後までスーツの着衣です。

主人公「健一」が実母のために父の再婚相手「おばさん」を追い出そうと画策するも、あえなく篭絡されてしまうお話です。

おばさんの悪女ぶりと健一の無力さの力関係の描写が大きな魅力です。
おばさんは自分の魅力を熟知しており、男を手玉に取って生きてきた経験豊富な強者感が漂うキャラクターである一方、健一は性に知識も耐性もない思春期の純朴な男の子なので、当然あっさりと手玉に取られてしまいます。体格的にも頭身が高くどっしりしたおばさんと小柄な少年の対比が際立っており、終始おばさんから主導権が移ることはありません。

健一に感じさせられるような描写はぼぼなく、笑みをたたえた余裕たっぷりの表情も最後まで変わらないので、年齢差・体格差のある完全女性優位作品、悪女ものを求めているかたに特におすすめです。

しがないサラリーマンが飲み屋で酔いつぶれていたところで見ず知らずの女の子から誘われるお話です。

構成は短くシンプルで、導入→飲み屋のトイレで口や胸などを使ったプレイです。特にキャラクターの背景説明や掘り下げがあるわけではないので、とにかく手短にメインシーンだけを楽しみたいかた向けに特化した作品です。
セリフはフキダシ有り(男性:青文字|女性:ピンク文字)で、要所の喘ぎ声や擬音は勢いのある描き文字で表現されています。