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2012年12月14日
「妹でいこう!」というタイトルにも関わらず、妹が登場しない不思議な作品。
義理の妹ですら存在しないのは、制作側の遊びなのだろう。この徹底振りには逆に感心させられる。
では看板に偽りアリなのかというとそういうわけでもない。妹的存在がわんさと出てくるからだ。
メインヒロインの麻由夏は、宇宙人の妹。とある事情から「自分は主人公の実の妹なのだ」と洗脳がかかっている。
冬乃は、遠縁の妹。実の兄そっくりの主人公を兄だと思い込んでしまっている。
秋帆は、人間じゃない妹(苦笑)。主人公のことを兄貴だと言い張る。
春瑠は、クラスメートの妹。このクラスメートと主人公はお互い憎からず思っているので、ますます複雑なことに…。
これら偽妹たちとの生活を続けていくうちに、友人にモーションをかけられる妹(偽)に複雑な気持ちになるという日常的なエピソードがあったかとおもうと、宇宙を揺るがすレベルのものすごい事件がおこったり、SF的世界観がベースなのでもはや何でもありの世界が展開するのだ。
でてくるヒロインはこれら妹ズだけではなく、「麻由夏の母親(処女)」「麻由夏たちを狙うへっぽこ宇宙軍人」「春瑠の姉(憧れのクラスメート)」「悪友」「宇宙監視官」「猫耳宇宙将軍」「近所のお姉さん」など。もう妹関係無いなあ。豪華なのはうれしいけど。
どたばたコメディとしてよくできており、それにちょっぴり切ない恋愛模様がブレンドされている本作。楽しいシナリオを読みたい向きにお勧めしたい。
2012年12月14日
2012年12月14日
「団地ワイフ」というタイトルだが、主人公が少年(二十歳だがオクテ)のため、人妻と爛れた関係という流れにはならない。年上の女性の母性に甘える、男性ならばどこか持っているマザーコンプレックスをなぞるような話となっている。
三十代の沙也香は、どちらかというとお姉さん的な容姿だが、母乳が出る身体のため、特に母性にこだわったセリフ・展開が多い。
四十代の恵里子は、夫とは死別、子供はすでに結婚ということで、人生一段落ついてしまったと感じている。年齢から言えば彼女のほうが母親役にふさわしいのだが、逆に母性より女性としての感情がまさっているように描写されている。年下の恋人と青春再び、という少女のようなはしゃぎっぷりが微笑ましい。
CGは丁寧でキレイ。熟女の柔らかそうな身体を魅力的に描いてくれている。まだまだ若いが少しユルんできた三十代の沙也香と、たるみはあるがそれが色気になっている四十代の恵里子がちゃんとそれらしく表現されており、気分を高めてくれる。
コストパフォーマンスも悪くないので、熟女に甘えたい人にはお勧めだ。
2012年12月13日
2012年12月12日
「平凡な奥さん」とタイトルにあるが、ヒロイン千早は「幸薄い控えめ美人な団地妻」というほうがしっくりくる。
団地妻なんという昭和な単語を使ってしまったが、ヒロインは家族第一で自分は犠牲になってもいいという風であり、無体なことを言っても、家族をダシにすれば「家族のためでしたら…」と節目がちに答えてくれそうなキャラクターなのである。もうそんな「奥さん」絶滅していますって。
こんなキャラを目の前にしたら、「奥さん!僕は以前から奥さんのことが!」となるのが正常な男子というもの。主人公は真面目で優しい大学生なのだが、ふとしたきっかけで想いが暴走してしまう。ヒロインのほうも彼のことをにくからず思っているのだが、家族や彼の若さを考えて躊躇いがちになってしまう。不器用な二人の恋の行方はいかに。…てな感じで、平安亭の奥さんシリーズの中では一番純愛ストーリー的かもしれない。いやまあ、することはがっつりやっているんですが。
幸薄い控えめな人妻と真面目な学生との恋、ある意味クラッシックとも言える関係を楽しみたい人は是非。
2012年12月09日
本作は、メイドさんと過ごす1日をエンドレスに繰り返すゲームです。
1日といっても会社から帰ってきて寝るまで。
つまり「お帰りなさいませ、ご主人様」から「お休みなさいませ、ご主人様」までですね。
主人公がメイドさんに対して行うアクションによって、メイドさんのリアクションが細かく分岐します。
アクションはそれなりに用意されているので、擬似シミュレータ感覚が味わえます。
CGはかなりキレイ!メイドさんの可愛さを引き立ててくれています。
若干マニアックなアングルも豊富です。
サンプルのメイドさんが気に入ったら、買って損はしない作品だと思いますよ。
2012年12月09日
アニメ的な突飛な味付けなどされていない、どこかに居そうな、いや居て欲しい義姉たちと、普通の日常を送り、普通に恋愛する。
案外こういうゲームは貴重かもしれません。
(ただリアル「寄り」であって、リアルではない、あくまで「自分を溺愛してくれる義姉」です。本当の女性の怖さなどを入れたら……)
シナリオは、日常的な話に終始します。一応ラスト付近には葛藤する部分なども入れていますが、あくまで日常の延長です。
これを単調なシナリオと見るか、普通の恋愛話でよかったと見るか。人によって評価がわかれるところでしょう。
(私は好きなんですが)
CGはとにかくキレイ!大人の女性らしいボリュームをきちっと表現してくれています。
特にふくよかな胸の表現がすばらしいですね。
下着にこだわっているのも地味にいいポイントです。
フルプライスのボリュームがあるので、DL版のコストパフォーマンスはかなり高いといえます。
体験版をプレイして気に入ったのなら、買って損無しでしょう。
2012年12月09日
見かけはRPGのように見えますが、雑魚戦無し・レベルアップ無し・普通に戦うと必ず負ける等、普通のRPGとはちょっと違います。
屋敷から脱出するためには、行く手を阻む妖怪たちと戦わなくてはなりませんが、主人公はいたって普通のサラリーマンなので、正面からやり合うと必ず負けます。
勝つためには屋敷内を探索して、ヒントやアイテムを収集し、謎や仕掛けを解く必要があります。
どちらかというと、RPGというより、戦闘のある脱出ゲームといったほうがしっくりくるように思います。
一発死の罠や一筋縄ではいかない妖怪の攻略法など、「死んで覚える」ゲームプレイですが、謎や仕掛けが面白く、妖怪や屋敷の雰囲気も良いので、のんびりと謎解きを楽しませてもらいました。
アイテムの位置が分かってしまうイージーモードがありますがが、最初からこれを選ぶと謎解きの楽しみ、つまり本作の楽しみが半減することになります。
初回プレイではイージーモードを選ばないことをお勧めします。
どうしても謎が解けないときには、サークルさんのサイトにヒントページがあるので、そちらを参考にしましょう。
2012年12月01日
2012年10月04日
ヒロインの秋乃さんは、さっぱりした性格のしっかりお母さん。孤児だった主人公は彼女に優しくされ思慕を抱きます。一方の秋乃さんのほうも、家族よりは仕事を選びがちの夫に、我が侭放題の息子といった、現実の家族に少々疲れを感じています。しっかり者で自分を大事にしてくれる主人公に、理想の息子を見ているフシがあります。この「擬似的な母子愛」という描写が、「友達のお母さんと付き合っている」ということを強く意識させてくれます。
また、夫や息子に見つかりそうになるシーンが多く、絶対に他人に知られてはいけない秘密の関係なのだということを強調しているようでした。