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作品内容
叩かれるのが好き。
刺激が走る。
一瞬、何がなんだかわからなくなる。全身に緊張が伝わってすぐさま弛緩が追いかけてくる。
白い、まっ白な世界が広がって溺れる。
僕は叩かれたのだ。嬉しい。
刺激がぶり返すように再び体中を暴れ回る。
また、白い世界に手が届きそうになる。息が上がってしまう。苦しい。肺が重くなったような感覚さえ愛おしい。
痛みが快感にすっかり塗りつぶされてしまうと、今度は安堵感と安心感に襲われる。
痛みが走るのが冷たい氷を触ったような鋭いマイナスの快感なら、痛みが引いていくのは、うだる夏の暑さのうなどうしようもない迫りくるじわじわと足されていく熱の圧迫感。そんな快感。
これのせいで僕は病みつきになってしまう。
身体の痛みが引いていく変わりに心が相手に侵食されていく。
嬉しい。相手に犯された痛みが引いていく。切ない。もっと、もっと。お願い。お願いします。もう一度。
文字数:1053文字