天馬博士さんのレビュー一覧

BEYONDシリーズは1作辺り4～5編のオムニバスで、全作品で「BEYOND」という某ショッカーを思わせる秘密組織の怪人が寝取り役として登場する、オカルトチックな雰囲気が特徴のマンガ連作集です。副題の通り「寝取られ」と「怪人化」のテーマは一貫していますが、具体的な作品傾向はヒロイン視点あり、夫視点あり、スタンダードな寝取られからクズ夫の因果応報オチまで様々です。
本作は10作目ですが、サンプル表示されているマグマ怪人の回(岩漿の甘い紅炎)が非常にお気に入りです。厳密には寝取られではないですが、正義に燃える弁護士が堕ちるオーソドックスな悪堕ちで、しかも表世界でもライバルだったキャラクターにやられるのがたまらん。サブキャラクターとして8のアルマジロ怪人(ヒマリ)、6のモグラ怪人(マリカ)、そして準レギュラーになりつつある桐生探偵がカメオ出演(ヒロミの寝取られ? 回は4収録)。問題のナギサさんは流石に初登場のようですが、シリーズ追いかけてる人にとってはニヤリとさせられる内容です。残念ながら(?)ほとんどサンプルで公開されてしまっていますが、読んでちょっとでもいいなと思われた方は、ぜひ購入して作者を支援してあげてください。最後に4Pだけ例の謎の青年が登場するおまけマンガ(非エロ)もあります。

さんぎゃるかんシリーズの第三世代「さんぎゃるかんジュエルズ」は「ぎゃる」とは銘打ちつつも、初代、2代とは異なり、真面目系ヒロインで構成されている。本作のヒロイン、タンザナイトこと佐々凪青羅も生徒会執行部長として、竹刀片手に校内を指導に回る厳格な性格。そのため前作「ファイヤオパール」同様、日焼け黒ギャル差分は存在しないが、サンプル見れば分かる通り顔ほどの大きさの爆乳にピッチリスーツ、ゴムマスクエッチ、アヘ顔、ひょっとこフェラなど、さんぎゃるかんシリーズのヌキどころは大体完備。前作ヒロインのファイヤオパールも堕ちた姿で登場し、二人して正義のヒロインとは思えないほどにアヘりまくる。更にはさんぎゃるかんスーツ着用セックスや学校で隠れてセックスなど、肉欲に溺れてからのバリエーションも多く、172ページという大ボリュームにこれでもかとエロシーンが詰め込まれています。最後は「ホワイト」以降定番となりつつある妊娠ボテ腹でフィニッシュ。さんぎゃるかんファン、ラバースーツファン、悪堕ちスキーならまず間違いなく買いでしょう。そういう人は既に買っているかもしれませんが……。

世に寝取られモノやギャル堕ち、ビッチ堕ちと薬物、媚薬を混ぜた作品は数あれど、喫煙が絡むものは比較的珍しい。
本作は風紀委員長を不良が洗脳(思考誘導)と快楽調教を通して骨抜きにして、家族も生活も矜持も何もかも奪い去る過程を、彼氏(寝取られ)、不良少年(寝取り)、委員長(ビッチ堕ち)の3視点で楽しもうという趣向であるが、その洗脳と調教に用いるキーアイテムとして(薬物が混ぜられた)タバコがフィーチャーされているのが特徴である。
薬物が混ぜられているのは設定にリアリティを出すためではないかと想像するが、薬物そのものへの依存から、薬物に付随していた喫煙やセックスの快楽への依存、そしてそれらを与える主人=不良少年への依存と段階を踏んで委員長が堕落していく様は、くどいほどにねちっこく書かれており実用性は十分。彼氏にタバコの臭いを指摘されて苛立つシーン、派手な衣装と化粧・染髪・香水など、エロシーン以外もしっかりツボが抑えられている。
なお作者blogにはエピローグとして彼氏マゾ調教編が公開されている。私の嗜好からは外れるが、寝取られモノとして本作が消化不良に感じられた場合はチェックすることをオススメする。
独占厨としては終盤のネトラセ的展開には不満が残ったものの、委員長の堕落の最終形態という意味では申し分ない。これで誤字脱字がもう少し減って、kindleなどで読めるepubファイルがあれば文句のつけようがないのだが。

不良の中の不良、岸和田翔平様が活躍するシリーズ2作目。前作ヒロインも登場するが、本作のみでも十分楽しめる。
本作ヒロインは体育会系の教育実習生。アスリート、JD、女教師と3つの要素を欲張りに詰めこんだ。教育実習中の話なので、JD要素は薄め。
体育会系ヒロインということで、体育会系の部活動のように大声復唱や疲労・罵倒などによる追い込みで思考を誘導する、本格的な洗脳(マインドコントロール)が展開される。屈伏したあとにどんどん堕落していく過程にも尺が取られているので洗脳自体は割とあっさりだが、よくあるアプリで一発洗脳的なものとはおもむきが大分ちがう。私は大満足だった。
なお、本作は前作と異なり、全編ヒロインの一人称視点で話が進む。男側の視点でないとダメという人は注意。

「バースディ!!」以降ぷっつりと音沙汰が途絶えていたサークル豆主宰のメノスケ先生ですが、およそ6年ぶりに本作で復活!
ヒロインは下宿先の大家でもある幼馴染の黒髪お姉さん・リョウコさんと、同じく幼馴染で日焼けがまぶしい水泳少女・サキの二人。
憧れの幼馴染がビッチになっていた……という最近流行り(?)の寝取られ未満シチュですが、リョウコさんが適度にリアルなクソビッチ(いわゆる「汚嫁」そのもの)として描かれているのが素晴らしく、流石はメノスケ先生だと感服するしだいです。
前編ということでサキのシーンはありませんが、その分リョウコのシーンと細かな状況描写はとても丁寧に作られていますし、実用性も高いです。
サキの出番は後ろから声を掛けられた(?)と思しき意味深なコマで終わっており、後編でどのような痴態が見られるのか、大変楽しみです。