霧河さんのレビュー一覧
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「駆錬輝晶クォルタ・アメテュス」で一世を風靡した下り坂ガードレールさんの第二作。前作は戦闘エロとバッドステータスとトラップの塩梅が素晴らしく、その期待を受けてのクォルタ・エメロードである。
今作においてもその素晴らしさは陰りを見せず、むしろ鋭さを増して私たちに強く訴えてきている。これが求めていた戦闘エロだろう、これが求めていたヒロピンだろうと。私の中にあったハードルをたやすく超えていった神作である。
内容については前作及び体験版をやれば語るまでも無いのだが、あえて語らせてほしい。
まず大前提として、「変身ヒロインは強い」というものがある。どんな敵だろうとなんのその、一撃必殺鎧袖一触、無双して然るべき存在である。ひたすらに強く頼りになる存在こそが変身ヒロインである。
そしてそんな変身ヒロインがちょっとした油断や相手の搦め手により少しずつじわじわ追い詰められ、最終的にはどろどろに快楽に蕩けてしまう。これこそが下り坂ガードレールさんの開拓したヒロピンものである。
今作も素晴らしい仕上がりでした。次回作も期待しております。
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2021年08月01日
幻想郷に突如現れた謎の異空間。異変解決のために幻想少女たちが立ち上がる。
発売当時ディスク版を購入したのだが、引っ越し等のごたごたで紛失してしまい、せっかくなのでと改めてこちらのサイトで購入させていただいた。そのため本レビューは初プレイの感想ではなく、既プレイ者が数年越し(おそらく六、七年越)にかつての記憶を思い起こしながらプレイしてのレビューである。
まずやはり欠かせないのは未開拓の迷宮を己の足で切り開いていく喜びである。一歩進むごとにマップが埋まっていき、まだわからぬマップに思いを馳せる楽しさである。一部印象的なマップは朧気ながら記憶に残っていたが、ほとんどが薄れていたために、かえってその喜びが増したように思える。
次にその手強さ。マップを隅々まで踏破するほどに探索を繰り返し、しっかりレベルを上げてボスに挑んだとて容易く倒させてはくれない難易度。一瞬、不可能かとも思えるボスたちだが、そこからレベルを三、四ほど上げて対策をしっかり取れば、何とも不思議なことに、案外と倒せてしまう。強い、厳しい、けれども無理ではない。あまりにも絶妙な難易度に懐かしさを感じる。
そしてボリューム。現在プレイ時間は二十四時間を超えるかといったところで、ようやく本編の終盤に足を踏み入れるかといったところ。しかし本編が終わってもそれで終わりではなく、クリア後のボスラッシュや強力なボスとの闘い、さらにはプラスディスクの要素まで待ち構えている。
記憶を辿れば、六十時間を超えてもなおプラスディスク部分がクリアできていなかったように思える。一般的なコンシューマーゲームと比較して遜色ないほどのボリュームと言えるだろう。
最後に。私はこの作者さんのイラストのタッチがすごく好きだ。可愛らしいというよりは凛々しい姿。非常に良い。
古いゲームなので動作は保証しきれない。無印体験版にて確認してほしい。まあそれでも万全ではないのだが。
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前作「ダンジョンタウン~遺跡の森と夢魔の薬~」の続編となる作品。前作をクリアすることで今作品を楽しむことが出来るが、クリアしていなくても同梱のデータを使えばプレイは可能。とはいえ前作のストーリーに関わる話もあるので、しっかりとクリアしておくことをお勧めする。
新しい登場人物にしっかりとしたストーリーは充分値段の価値があると思う。今作に出てくるキャラクターが好きという人は是非買ってほしいので、興味があったら特設サイトを見に行ってほしい。個人的に性癖にクるキャラクターばかりだったので、満足感は非常に高かった。
また、前作キャラクターの追加シーンも多数あるので、純粋にそちらを楽しむ目的で買うのも良い。
ゲームとしてだが、前作に比べると少し厳しく感じる面もあるだろう。というのも(軽減は可能だが)毎晩"必ず"レベルドレインは起こるし、その量も多いのだ。だからこそ装備の充実とスキルレベルやレベルアップごとのパラメータ上昇が非常に重要になってくる。しかしそこが中々歯ごたえが出て、個人的には楽しむことが出来た。元よりそうであるが、再度のレベルアップが苦痛な人には向かないが、歯ごたえをある程度求めるならば中々に良いものだと言える。
ここからは少し賛否が分かれるかもしれないことに触れておこう。今作のイラストはねこまかさん以外の方も描いているため、突然違う絵柄が来て戸惑うかもしれない。どの絵が良い悪いというわけではないが、前作に慣れているためか各シーンの度に「ねこまかさんイラストだったらどんな感じだっただろう」と思ってしまう自分もいた。この点だけは念頭に置いてほしい。
また、前作からのデータ的な引継ぎ要素が少ない点も注意してほしい。ステータス・アイテム等は基本真っ新になる。
最後になるが、この七月に今作品の新規キャラクター中心のボイスドラマが販売されるという。そちらも併せて検討してほしい
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