浪さんのレビュー一覧

攻略データと銘打っているが、その攻略データにはいくつか誤りがあり、知りたい情報が載っていないこともあるので、それ目的で購入するのはお勧めできない。攻略方法を知りたい人は、より詳細な攻略情報が載っているサイトやブログがあるのでそちらを参照したほうが良い。少し検索すればすぐ出てきます。

設定資料・あとがきなども載っているのでそういうのに興味がある人に購入をお勧めする。

今回の攻略対象は男勝りのドワーフと孤独な竜人。
シナリオは以下の通り。
ドワーフのほうは自分には女としての魅力がないと思っており、竜人のほうは自分以外に竜人種がいないため孤独を感じている。ゴブリンたちはそんな二人を、セックス・妊娠・出産を通してこの二人にメスであることを自覚させ、メス堕ちさせる。

このシナリオにピンときた方には購入を勧める。

シチュエーションの豊富さ、立ち絵の美麗さが合わさりリョナゲーとしてかなりクオリティが高い。
ゲームクリア後にギャラリーモードも追加されるので抜きやすくもなっている。

ボリューム面は物足りなさを感じた。しかし、アプデにより1ステージ追加されたことでボリューム面も納得のいくものに。
さらに製作者さんのブログによれば現在さらなる追加ステージを製作中とのこと。

リョナゲー好きは買って損なし。

熱力学については主に化学親和力とその分岐である化学平衡などについて解説している。東方についての考察は四季映姫の平衡論と化学の形成過程についてである。四季映姫の能力はやはり化学平衡の考えをもとにしている。それはそうと、熱力学の概念の応用範囲に驚かされるばかりだ。

解説内容は主にヘルムホルツとギブズの自由エネルギーについて。自由エネルギーについては大学一年のときに一応は習っていたのだが、はっきり言って理解できていなかった。しかし本書の歴史背景に沿った説明のおかげで理解が深まったように思う。東方の考察についてはこちら側の妖怪などの忘却が熱力学で言う圧力の役割をしており、その圧力により幻想郷入りが起こるという興味深い考察がなされていた。感服です。

東方×熱力学第2弾。内容は分子運動論と状態方程式など。そして、鍵山雛の厄を集める能力についての考察が行われている。熱力学についての解説は概ねわかりやすいが若干説明が淡白な部分がある(おもに数学的な部分)ので初学者には少しわかりづらいところがあるかもしれない。鍵山雛の考察についてはプラズマやエントロピーなどもっともらしい仮説を立てており、興味深いものであった。

東方好きによる熱力学の教科書。 範囲は高校物理の熱力学+エントロピー。 下手な教科書よりも解説が丁寧でわかりやすい。 水銀柱の説明に永琳を起用している点など東方愛も感じる。 東方×科学というニッチな領域の作品を読ませてくれた著者に感謝したい。