主に、エロ関連についてレビューする。
紹介画像を一見すると、その明度の低さから暗めの作品だと連想するかもしれない。私も、体験版をプレーしてみるまではそうだった。
だが、実際には比較的ライトな作品だ。各キャラのやりとりにしてもそうであるし(特に主人公、悪魔、使い魔、エクソシストはキャラが立っている)、主人公がそもそも快楽に弱く、潜在的ではあるものの性的な願望を強く持っているので、輪姦シーンも売春シーンも悲惨な感じはない。むしろ、今から行われることに期待している。
ただ、いくつかのバッドエンドは悪魔を用いた作品らしく、ゾクっとするような終わり方もあった(エロシーンではない)。
そしてこの作品を語るにおいて欠かせないのが、ほとんど全てのイベントに段階差分があることだ。
むっつりスケベな少女が、悪魔の導きもあって少しずつ、性的な願望を表出させてていく。快楽に抗えなくなっていく。その様はまさしく「Anthesis(開花)」。非常に良いタイトルだと感じた。なお総イベント数は100を超えており、コストパフォーマンスは抜群だと断言できる。
また、細かいところではあるが、途中から可能になる服装変更(1種類)を行なった場合、あるいは「悪評」が一定まで達した場合に極一部のNPCの反応が変化し、そこも楽しめた。
クリアにかかった時間は3時間。それまでに全イベントを回収することはできなかったが、クリア以降無制限プレーが可能となるので問題なかった。それすら厭わしいという人は、クリア特典として全回想解放が用意されているので、そちらを使用すると良い(というか、解放しなければ回想が行えないイベントがある)。
快楽に溺れる女の子や、段階堕ちが好きな人にオススメなゲームだと言える。