退会さんのレビュー一覧

買い物帰りの豪雨にびしょ濡れになりなが駆け込んだ自宅マンションのエントランス
その珠里の目に留まったのは、ずぶ濡れになりながら雨宿りをしている十代の少女

親切心と下心から彼女に声をかけ自宅へと招き入れる珠里
冷えた躰を温めるべくお風呂に入るよう促す
警戒しつつもその申し出に従う少女

少女の様子が気になる珠里は「自分も温まりたいから」という口実で浴室へ
当然少女は驚き浴室から出ようとするが、どうにか留まるよう説得する珠里
其の甲斐あってか?少女が観念したのか?肌を密着させながら浴槽につかる二人

やがて少女は泣いていた理由をぽつりぽつりと話始める
同性の先輩に告白し「女同士は無理」とフラれあの場所に立ち尽くしていたとのこと

辛い話に思わず彼女を抱き寄せる珠里
以外にも彼女は抗うことなく身体を預けてきた

「・・・・・・今日だけ、私が恋人になってあげようか?」
「私が・・・別の思い出に上書きしてあげる・・・」

珠里の唐突な提案を、しかしその少女は受け入れて
やがて初めての性の悦びを経験する

珠里がその少女と再会したのは赴任した女子高だった

学校の保険医と生徒という立場はわきまえつつも
2人は心も打ち解けその性的関係はさらに深まっていきます

文乃を抱くのはあくまでも心のケアであってけして恋愛じゃない
珠里は自分の立ち位置を何度も何度も心の中で確認しながら
文乃との快楽をむさぼります

あるとき珠里は文乃に自分の学生時代の恋愛について話します
「女の子って、同性にも抵抗がない娘も意外に多くて、告白の成功率は低くなかったわ。
でもね・・・本気の娘は、一人もいなかった」
「正式に恋人と呼べる人って、今までいなかったのよ、残念ながら」

性的な関係の付き合いは何人もいたのに本気の恋愛経験はなく
いまこうして文乃の前にいる珠里ははたして本当の恋愛を知ることができるのでしょうか

印象に残る秀逸な2つの場面

・紗彩から初めて性の悦びを教えられる鈴

転校前に好きと告白したまま離れ離れになってしまった香佳への思いを聞か
され、それでもなお鈴を求める紗彩の気持ちに抗えず口づけを受け入れてし
まう鈴
心の片隅に香佳に対する罪悪感を抱きつつも、紗彩の柔らかい唇に体は正直
に性の反応を示す様を

『不意に、蠢くような感覚が腰の奥に生まれた。
それはたちまちお腹の下辺りを覆い尽くし
恥ずかしい脚の付け根の中心へと集まる』

と描写され、ついついその甘美な心地よさを追体験させられます

さらに紗彩の口から垂らされた唾液をその舌先に受け止め
無意識のうちに喉の奥に流し込み頭の中が蕩けてゆく鈴

やがて紗彩の愛撫は鈴の秘部をまさぐりはじめ
眼を見開いて激しく仰け反り
初めての絶頂を迎えた鈴の初々しさが読み手に伝わってきます。

・ダンス講習終わりの更衣室、汗まみれの体を香佳から愛される場面

汗がしっとり濡らす乳房を
乳房より何倍も汗を描いている脇を
何の躊躇もなく鼻先でその匂いを嗅ぎ
唾液たっぷりに抜ける舌で味わう香佳の行動に思わずこちらも興奮を覚えます

さらに鈴をベンチに手を突かせ、四つん這いの鈴のお尻をこじ開け
放射状の皺の窄まりを躊躇うことなく舌でなめまわす香佳の責めは
淫靡というほかありません


紗彩と香佳によって女の悦びを教え込まれた鈴
しかし以外にも?まだ処女
確かに膣口もアナルも指でかき回される場面はあったけれど
奥までの挿入はないまま
さてどちらが鈴の処女を奪うのか
もうこうなったら2穴同時処女喪失にでもならないと・・・と思う次第です

相手が同性なのも気にならない。むしろ素直に快感を覚えて、
自分から強く押し付けてしまう。
(中略)
「ーーーんン!?」
ぬるっとした感触が唇を撫でる。一瞬、異様でありながら、
それまでの気持ちよさとは違う鮮烈な快感に身体が硬直した。
(これって・・・・・・玲奈の舌!?)
上唇と下唇の間を左右に舐めていただけのそれが、
次第に強引に、閉じた門をこじ開け始めた。


誕生日の日に透の前に突然現れた
親同士が決めた許嫁の詩乃

このことがきっかけで話は一気に百合の世界に突入する

以前から透のことを親友以上の存在と感じていた玲奈からの
突然の告白とファーストキス
それだけに留まらず透は玲奈によって女性の喜びまでも知ることになる
しかもそこは放課後の誰もいない教室

この初体験を機に許嫁の詩乃ともめでたく?結ばれ
結果、玲奈と詩乃の間で透の争奪戦が勃発

悩む透にやさしく接したのは詩乃のメイドの史未だった
しかし彼女もあわよくば透と深い関係になる機会をうかがっていた一人だった

求められると断れないという透の嬉しい?体質が何もかもを
百合の官能の世界に誘ってゆく

玲奈に、詩乃に、玲奈と詩乃に、史未に、4人同時に
イカされまくる透の快楽を追体験できるのは至福の時間です。

アカネのことが好きすぎて好きすぎて
隙あらば襲いたい願望がいつ爆発してもおかしくないコウ
ことあるごとにあれこれかまってくるコウにイライラするアカネ

部活中に足を挫いたアカネ
このチャンスを逃すはずもないコウ

男らしく?アカネをお姫様抱っこで部室へ連れ込み?応急処置するコウ
「今日のアカネおかしかったからさ 風邪?」
とアカネのおでこに手をやるコウ

次の瞬間アカネの唇に自分の唇を重ねるコウ
「な、なにして・・・」
あっけにとられパニくるアカネはそういうのが精いっぱい

「簡易体温計 知らない?この方法」と真顔で答えるコウ
このときコウは暴走のスイッチが完全に入ってしまっていた

躰を拭くからという口実でアカネに迫るコウ
ブラをたくし上げあらわになったおっぱいを愛おしそうに舐めるコウ・・・

はたしてこのあとの2人の関係は?

親の居ぬまの選択

「兄妹はとかく仲が悪いもの?」
それは異性としての感情を抱かせないための神の戒め

その禁断の果実を口にしたとき・・・

「こいつもオンナなんだなぁ」
兄は妹を異性として愛しく思い妹の秘部を犯したい衝動から逃れられなくなる

「お兄ちゃんもオトコなんだなぁって・・・」
妹は兄を頼れる存在としてその肢体をゆだね、兄の男根を求める

いつもの兄妹げんかのやりとりでさえ
二人が深く深く交わりあうための前戯となる
いけないことと頭では判りつつ、それでも求めずにはいられない

「(ゴム)なくてもいいから・・・いれて おにいちゃんのが欲しい」
(おかしいわたし絶対こんなこといわないのに)

「俺の妹ってこんなに可愛かったっけ?」(もっと気持ちよくしてやりてぇ)

そんな2人の気持ちについつい引き込まれてしまいました

妹、杏の戸惑いながらも快感を求めずにはいられず、やがて絶頂を迎える
その表情や肢体がほんとうにエロくて興奮がなかなか醒めませんでした

高校最後の夏休み
「やだ・・・覗かないでよ・・・」といいながら
洗面器のお湯をシリンジに採る香純

バスタブに片手をかけ、もう片方にはお湯で満たされたシリンジが
突き出したお尻の中心部へとあてがわれる
「あん んぐ・・・」というかわいい喘ぎ声とともに
シリンジの先端が香純のアナルを拡げて挿入され
にゅぷるると お湯が直腸を満たしてゆく
しゃがみこむ香純、やがてかすかな便意を覚え
「ん・・・んふ・・・」ときばると
勢いよくお湯が吐出される
手にたっぷり取ったローションを中指に絡ませると
躊躇わずにアナルに挿入する「んくぅ・・・」思わず声が漏れる
十分に解されたアナルを両手で拡げて
「いいよ広木くん・・・入れて・・・」とさそう香純

第2巻はこんなエロ全開のうらやましいシーンから始まります
香純と綾との関係はますます深くなるばかりですが
香純はその家庭環境ゆえか、見知らぬ男たちと大人の関係を余儀なくされていきます
さらに香純は「私ねアイドルになるよ・・・」と広木と綾の前で宣言します
やがてグラビアアイドルとしてデビューする香純、後輩グラビアアイドルの「澪」大物女優「ユイカ」も加わってますますハーレム状態に、しかし・・・

香純はけして順風満帆でアイドルデビューできたわけではなく
いわゆるパトロンに囲われることで仕事を得ていた
「私がこれから出会う女性はすべて広木くんに捧げるの」
「そうすれば公平になるかなって・・・」
広木を思う香純の気持ちに思わずキュンとなります

8作品すべてのレビューは書けないので
1作目の「とうとう、金木犀」の感想を

金木犀の花言葉は「謙虚」「初恋」「真実の愛」「陶酔」など

主人公の桧奈子はつるぺたちゃんだからその胸を形容すると「謙虚」?
しかしタイトルは「とうとう、金木犀」だから
「初恋」の相手と「真実の愛」で心が通じ合い、躰も結ばれ
セックスの気持ちよさに「陶酔」していゆく二人という感でしょうか

「・・・こいつのちんこ入らなかったらどうしよう」
そんなこと考えてる桧奈子ってすごく可愛いと思った

おそらく身長150cmそこそこのつるぺた桧奈子から見れば
身長192cmの令旺のそれは慎重に比例してとてつもなく巨大と
妄想しても何ら不思議はないよね

やがて初Hの日が訪れ・・・
「ちゃんと入った」
ジンジンする感覚を伴って令旺のペニスを受け入れた桧奈子
心配は杞憂だったと実感する

「う動いて」と桧奈子
「大丈夫?」と心配そうに令旺
「大丈夫だから」とシーツの端をぎゅっと握りしめて返事する桧奈子

気遣いながらもゆっくり腰を動かす令旺
上気した頬がすこし苦痛にゆがむ桧奈子
「小倉の中せまくて・・・やばい」
「あ もう出そう出る・・・っ」
令旺の腰の動きが頂点を迎え桧奈子の中に大量の精液が放出される
「あ・・・射精したんだ私の身体で」
引き抜かれた割れ目から滴る精液を、痺れたような、異物感のあるような
秘部にかすかに感じながら頭の中でつぶやく桧奈子の姿は愛おしく感じます

そんな二人も回数を重ねるごとに自然に快楽を求めるようになっていきます
最初は触られるのを嫌がっていたつるぺたおっぱいも今では気持ちよさを知って触られるのが大好きになった桧奈子

二人が末永く幸せであることを願います。

ところで初Hのときだけ桧奈子メガネかけてたのは何か意味が・・・?

可愛い女の子とやりまくるけど、長編ならではの物語の展開も読みごたえありの作品

片思いしてる「香純」と気さくに話せる「綾」
高3の春の下校中、親友の加藤が香純の肩に手をまわして歩く後姿を目撃し
雨の中をずぶ濡れで走り出す広木

「濡れちゃうよおお!ちょっとウチ上がっていきなよぉ!」
2階の窓から声をかけたのは綾、偶然にも綾の家の前を通りかかった広木

誘わるままに綾の家に上がり込み綾の部屋に通されるとそこには香純が!
聞けば加藤にHを迫られ断ったらフラれたとのこと

性に興味深々の高3生の女子2人と男子1人が一つ屋根の下で
恋愛話からついつい異性の体の話に・・・

『だって硬いんでしょ?「骨」みたいな感じ?』
『じゃぁ俺の見せようか?な～んて』
顔を見合わせる香純と綾
『今度マック オゴればいい?』
『あ それぐらいだったら私も出せる』

そのやり取りをきっかけに怒涛の展開が・・・・

かわいい女の子2人にアレを見てもらえるなんて、なんてうらましいんだ!!!

一人の男の子をずっと思い続けてきた二人の主人公たち
それぞれの物語の中で彼女たちのとった大胆な行動にドキドキ

Hなことは女の子だって興味津々
でも相手は誰でもいいわけじゃない

ずっと思い続けてきた相手だからこそ
未経験でも積極的になれる

お年頃だから性欲に突き動かされる衝動もあるけれど
相手を思う気持ちが自然にそれを求めた結果ついに二人は・・・。

・耳元でささやかれるウィスパーボイス
・耳元に吹きかけられる吐息
・少し遠くでかすかに聞こえる呼吸
・おそらく数センチの距離から聴こえるすぅ～すぅ～という寝息

その声は水咲汐里であり上田麗奈でもあって、この時間が永遠に続いてほしいと願ってしまう。

大好きな声優さんの作品ということもあるけれど
こんなにささやかれる声にドキドキしたのはひさしぶりで
ほんとうに幸せな時間を堪能できました。