わいわいさんのレビュー一覧

メインとなる表題作を含め、三作がタイムスリップものとなっており、文化の違いに戸惑う内容となっています。
今回この作家さんの作品を見るのは初めてだったのですが、シチュエーションで購入しました……が、内容がとても良い。
タイムスリップした上で、彼女たちは強く、自分なりに生きていき、時代に適合しようと変化していきます。

更に、表情や仕草がとても良いと感じました。特に惚けるようなトロ顔や、必死にしがみつく際仕草や表情は最高でした。
また、巻末で著者自信資料集めが難しいと書いていますが、しっかり取材がしてあるのか、(風呂のシーンなど)文化的な面白さも有り、中々興味深い内容でも有りました。

主人公の魔法少女「スズハ」が大嫌いなナメクジの怪人にトロトロにされた結果、色々あってお嫁に取られちゃうお話です。
実はDLsite内を見ても、怪人化、悪堕ちは数多くあれど、同化、同族化は多くありません。
少々展開や絵に気になる点はありますが、作者さんの成長が楽しみな作品です。

自分ヒロイン物と言えば「自分の趣向を理解し、思考が分かっているからこそ遠慮がいらず、なんの気兼ねもない!」というところが魅力だといえます。

そういう点では四作とも自分と同一の記憶を持つ異性が生み出される事で共通しており、
記憶を共有した上で様々な要素が反転した男→女
同一の記憶を持つも扱いが雑にされ、成り代わる女→男
自分の願望を映した性格になった男→女
自分の魂をホムンクルスに映した男→女
と、中々にバリエーション溢れる一冊となっています。

サンプル画像から分かる通り、損壊描写がありますが、サンプル以上のグロ(頭部破壊)などはありません。
不死、再生の効力を持つ宝珠を利用され、身体を改造され変えられていってしまいます。
最後自分が自分でなくなっていく事を自覚していく辺りとかたまらないですね。

割と不憫な悪魔からかけられた自業自得な呪いを解く条件として受精するまでセックスする羽目になったカズキですが、なかなか美味しい状態となっております。

自己認識は男性のままのようですが、既に精神面で女性化しており、それが話が進み、快楽を覚えるにつれ表面化していきます。もしかしたら変化していってるのかもしれません。
その辺りの心情の変化がしっかりと丁寧に描写されていました。

そして最期にはある選択をします、悪魔GJ。

どうせだったら受精するとこまでやってほしかったけれどとても良い作品でした。

借金のカタにTSと、ある種TS物のお約束の一種となりつつあるジャンルです。

この作品において素晴らしい点は、自意識は変わらないものの、所謂恋人姿勢になることで「落ち着く」など、表情と共に一部女性意識が垣間見える部分です。
しかし、露骨に変わっている事を見せるわけでも無く、バランスが良いと感じます。

オマケも別シチュエーションとなっており、単調になっていません。

「こんにちは、死ね!」ならぬ「こんにちは!娶れ!」
そりゃドラゴンも「何言ってんのこの人?」となるわけで。

徹頭徹尾ノリは明るくハッピーエンド、それでもって前作以上に変化する過程をたっぷり見せてくれます。
最初と最後には導入と大オチの漫画があり、満足感も最高でした。

まず初めに、後編ですので前編から、できればその前の作品から見るのを強くオススメします。

塾通いとなった後も成績が伸び悩んだリリは、前編で登場した成績優秀な男の子から知力を奪おうと画策します。

しかし、自己認識は男性のままなのに思考や行動、そして身体つきまでも全てが女性的に変化していき、さらに自分自身知力を奪われているため、それに気づきません。

自分は男のつもりなのに、その動作は完全に女の子になっており、一種の無知シチュに近い物を感じました。

基本的にタイトル通りの作品です。女体化前の姿は無く、最初から既に変化済みです。
女体化した主人公の視点で進みますが、途中までは弟分だった幼馴染との恋愛、途中からその兄に寝取られていく形となっています。
僕の声とありますが、特に「僕」が疑問を持つ事はありません。しかし、主人公はその間にも「僕」の兄にしっかりと躾けられていきます。

最初から殆ど抵抗なく進みます。
かといって態度の変化が無いという訳では無く、最初は軽く躊躇のような物がありますが、欲につられたり金目当てに行為を行う内に段々と抵抗が無くなっていきます。

最後には行き着く所まで行きますが、悲壮感は殆どありません。

上質なTSを届けるサークルの新作です。
妹にされてしまった兄が、姉になった弟に強要されるというシチュエーションですが、心理描写もしっかりしております。

しかし、後編ありきということで、オチはきちんとついているのですが個人的に前作より満足度は多少低いと感じました。そこまで兄に心情の変化が無かったのが理由だと考えられます。

しかし、クラスメイトの男の子など、後編に期待できる要素はかなり散りばめられているので、後編での完結に期待します。
……最後の最後、心の声が無くなっていたのも伏線でしょうか?