瑞樹さんのレビュー一覧

このサークル様は一つの風景を複数の差分で多様に描写するのに長けていらっしゃいますが、今回も村に求められる描写に最適な差分がいくつも入っていて使いやすいです。

特に嬉しいのが、以下3つの差分ですね。いずれも珍しい差分です。
・炎上差分→ファンタジーでよくある村への襲撃に使えそう。
・積雪差分→極寒の田舎の村を描写するのに向いていそう。
・作物の変化差分→一つの村に定住していても季節の変化を醸し出せそう。

このほかにも奥に城壁がある都市の差分だったり、なにやら古代遺跡らしき建物がある差分もありますので、重宝されると思います。

主題となる歓楽街そのものもファンタジー世界観では貴重な背景ですが、遠景に描かれている飛行船や城塞都市、巨大樹、地下都市、巨大な塔など、ファンタジーならではの風景も大変貴重です。

現実、歴史物、ファンタジー等々どれでも使えるような汎用性を高い背景は背景を購入する創作者の懐には優しいですが、どうしても現実から地続きな建物や風景に縛られてしまいます。

その点、こちらは豊富な差分を使うことで、現実にありそうな都市の歓楽街に加え、ファンタジーでは比較的メジャーながら現実離れした都市も描写されたことで、汎用性とファンタジーらしさを両立しています。

近景は工夫すれば汎用的な背景作品でもなんとかなりますが、巨大な塔や巨大樹の全体描写は如何ともし難いので、そういった巨大構造物を出すような世界観なら特におすすめの作品です。

また、サークル様には今後においても遠景を描くような際はこういった巨大構造物差分を継続して出していただくとありがたいです。

これまでのみにくるさんの自然系素材といえば、森や海といった汎用性が高い風景が多かったものの、今度は各季節の風景編を展開するようで、今回は春編。
花畑というのは観光先の描写や幻想的なシーン(夢や幼い頃の思い出等)で使えるものの、既存ではあまり拝見したことがない背景だったため、大変ありがたいです。
春夏秋冬完結を期待してます。

本サークルの商品の特徴ですが、バージョンがアップデートすると背景が追加されて内容がガラリと変わります。

本レビュー投稿時点のバージョンであるver1.5も、それ以前は川のほとりのログハウスの派生差分しかありませんでしたが、ver1.5になって森林に佇むログハウスやさまざまな霧の差分が追加されたことで、使いやすさがぐんと上がりました。(13枚→418枚)
今後もバージョンが変化するごとに差分が追加されていくと思いますので、その時が楽しみです。

差分の豊富さがこのサークル様の特徴ですが、本商品は発売当初の時点で同業他社を含め、既存の商品を遥かに凌ぐ約1,500枚の枚数という分量。
にもかかわらず、お値段は既存の背景とそれほど変わらないのは大変魅力的でしょう。
これだけの内容になった構成ですが、
豪勢な談話室をベースに、

・壁紙等をそれぞれ4色に分けたもの
・時間が昼夕夜に分けたもの
・外の天候が晴れ、曇り、雨、雪に代わったもの
・内装が本棚や食堂、ダンスホール、荒らされた後、荒らされて血の海となった後、隠し扉(個室に通じる道や暖炉の脇の小さなものなど複数)、魔法の鏡(他の場所を覗き見る遠視差分あり)

等々、複雑に絡み合ってます。
また、本サークル様の特徴として、随時アップデートが図られるということですので、今後も増量されることでしょう。
この一室を中心にいろいろストーリーを展開したいという場合は、ぜひ購入することをおすすめします。

ver2.0に進化したことで総枚数が以前の9枚から366枚に増量しました。その差は約40倍。これで価格が変わらないんですから圧倒的ですね。
桁違い(文字通りの意味で)の増量となり、コスパは既存背景でもピカイチでしょう。
現時点では、
・小さな酒場、冒険者ギルド、廃墟の三つが基本差分。
・酒場やギルドなら食事風景。
・廃墟なら緑化や野宿、モンスター襲撃後の差分。
・各基本差分に対してサークル定番となった隠し扉の差分
が入ってますので、使っていて楽しい素材です。

さらにおまけとして、一部の素材を変更できるPSDデータもあります。
一度体験版に触れてみることをおすすめします。

発売時点で400枚超えという圧倒的な差分です。
魔法使いの部屋というだけあり、大釜や魔法陣、クリスタルなど、それらしいものが多数取り揃えてあります。
女性(ホムンクルス?)が入っている異色な研究ポッドもありますが、これなどは錬金術の描写に使えるでしょう。

また、地下に続く秘密の扉もあるようで……ミステリーに使えるかも?

いつもながら美しい素材ですが、注目すべきはシチュエーションのレア度。

王宮のような豪華な部屋の一室に設けられたトイレ、お風呂、本棚。
いずれもあまり見かけないため該当シーンを描くなら活用できそうですが、このなかで一番活躍できそうなのは特定の本を傾けると出現する隠し扉でしょう。

ギミックを動かすと隠れた道が出てくるのは物語の定番ですが、それを具現化した著作権フリーの背景素材はレア中のレア。
落城、お忍び、隠し部屋など、創作的に活躍しそうです。

城や砦のような石壁の通路につながる公衆トイレ、スラム街にありそうなぼろぼろの公衆トイレ、昭和の学校にありそうな個室型の公衆トイレの3つが入っています。

中世ファンタジー系の世界観に合う公衆トイレ背景は記憶にないため、手元にあると描写の幅が広がります。

個室型の公衆トイレは一つの扉だけ閉まっている差分もあり、どちらかというとホラー用途向きでしょうか。

ちなみに加工用として入り口の透過素材も入っていますので背景素材を別途用意すれば好きな場所と接続できます。
荒廃した近未来世界などにつなげてみるのも面白いかもしれませんね。

過去のファンタジー編の内容をさらに詳細に掘り下げた背景。
あえて切り分けるとすれば、
・城・都市メインがpart01、part02、part05
・辺境の村々をメインとしたのがpart03
・part04は村よりは発展している辺境の街
といったところだろうか。
一つの街で完結していろいろやりたいなら本作が一番適しているように感じる。
また、他のファンタジー編とあわせれば一つの国を描くには充分な背景が揃うだろう。

今後は冒険向きの背景(雪国、火山の国、砂漠の国、熱帯の国、魔界の村々や城、キラキラ光る結晶に覆われた洞窟、ピラミッド、頂上が見えない天まで届く塔、水中都市等々)などを充実させてもらうと助かる。